障害者雇用は、いるだけが仕事?仕事中暇になる原因と対策を徹底解説!

仕事の悩み

就業時間中、十分な仕事を与えられない…

ただ単に会社に居るだけになってしまっていて、不安・・・。

こういった不安ってありますよね。

会社に来たはいいものの、仕事はなく手盛り無沙汰になることが多いと、

「このままでいいのか・・・」「会社は私を必要としてくれていない」と不安になってしまいますよね。

この記事では、十分な仕事がなく、手持無沙汰で居るだけになってしまう原因と対策、手持無沙汰になってしまった時の時間の過ごし方を解説していきます。

本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。

大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。

この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。

結論をいうと、仕事中暇になってしまうのは十分に仕事を与えられていないマネジメント側の責任です。

仕事中に暇になってしまったら、自分で仕事を探すことも大事ですが、

その状況が続き不安が募るのであれば、一度自分のキャリアを見直す良い機会です。

時間があることを良いことに、転職活動をしてみたり、スキルアップしてみたり、せっかくの時間を有効に使ってくださいね。

障害者雇用で転職を考えている方へ

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転職エージェントについてもっと知りたい方は、こちらの記事にまずは目を通してくださいね。

>>障害者雇用に特化した転職エージェントの利用をオススメする理由

【いるだけが仕事…】障害者雇用が暇になりやすい4つの原因

障害者雇用,居るだけ

障害者雇用で働いているけど、仕事が少ない、いるだけになってしまい、悩んでいる方も多いです。

障害者雇用の人が「居るだけ」になってしまう、いわゆる暇な状態になってしまうのは、

本人のせいではなく、会社側に原因があることが多いです。

障害者雇用が居るだけになってしまう原因は以下のようなことが挙げられます。

障害者雇用が仕事中「いるだけ」になってしまう原因
  • 任せられる仕事が少ない
  • 周りの人が忙しく、フォローできていない
  • 会社があなたのキャパや能力を把握できていない
  • 無理がないよう配慮した結果・・・

任せられる仕事の量が少ない

障害者雇用が「いるだけ」で暇を持て余すのは、障害者雇用の人に任せられる仕事が少ないと思われているからです。

障害者の内容や症状によって、任せられる仕事はかなり変わってきますが、

会社側は、どういった仕事を任せられるか、悩んでしまっているのも事実です。

厚生労働省の調査では、障害者雇用に「課題がある」と答えた企業は全体の6割以上です。

中でも多かったのが「会社内に適当な仕事があるか」という回答でした。

どの会社も、障害者雇用の人にどういった業務をお願いすればいいか、お願いしてもいいか悩んでいるって訳です。

簡単で単純な作業・・・と言っても、何をお願いしたらいいの?となってしまい、

結果的に、任せる仕事の量が少なくなってしまい、暇になってしまいます。

こうならないために、会社側に自分ができることややりたいこと、障害の内容などを伝え、理解を深めてもらう必要があります。

出来ることを積極的に伝えていくことで、仕事の幅も広がり、「居るだけ」という状態が回避できますよ。

周りの人が忙しく、フォローできていない

他には、周りの人が忙しく、フォローができていないという原因もあります。

任された仕事が終わり「いるだけ」状態になっているにも関わらず、

周りはそんな状態になってしまっていることに気づいていない場合に起こりがちです。

できれば、指示を仰ぎたいところですが、それどころじゃなさそうな雰囲気を感じ取ってしまうと、なかなか言い出せないですよね。

特に繁忙期などは、障害雇用の人へのフォローが行き届かないということもザラです。

周りが忙しそうにしていると、声もかけづらいですし、自分だけ暇そうなのが申し訳なくなってしまいますよね。

会社があなたのキャパや能力を正確に把握できていない

障害の内容によって、できること・できないこと、得意・不得意がありますが、

それを正しく会社が理解できていなく、あなたに任せる業務の幅が狭すぎる場合です。

任せる業務の幅が狭いと、必然的に仕事量は少なくなります。

あなたのキャパや能力を過少評価されてしまっていることが原因なので、あなたにできること、得意なことを理解してもらうことで、

業務の幅はどんどん広がり、いろいろな仕事を任せてもらえるようになります。

もちろん、苦手なことや不得意なことも伝えていきましょう。

無理がないよう配慮した結果・・・仕事量が少ない

会社側は無理が無いように配慮しているのに、その配慮が行き過ぎているパターンです。

「障害者雇用の人は、単純作業しかできない」という偏見はまだまだあります。

また、障害者雇用の人の理解が遅い場合やミスがあると、すぐに仕事を減らしていくケースもあります。

会社側としては、この人にこの業務は難しかった・・・という判断、配慮の結果なのですが、

それがあからさま過ぎると、自分の能力を過少評価され過ぎて悲しいですよね。

障害者への配慮を「仕事は少なめに」「確実にできる仕事しか与えない」と誤解している人も多いです。

家族に障害者が居る人を除けば、一般雇用の人にとって障害者は未知の存在です。

まだまだ障害者への理解が進んでいない現実の壁にぶち当たります。

自分の意見や意向をちゃんと伝えるなど、一緒に働く人や上司、教育係に理解を深めてもらうことが重要です。

未知の存在なので、きちんと自分を理解してもらうために伝えていくことで、相手の対応や仕事内容は変わってきますよ。

障害者雇用だけではない!実は、会社にたくさん居る「いるだけ社員」

障害者雇用,居るだけ

十分な仕事がなく「居るだけ」状態になってしまっているのは、私だけ・・・?と不安に思ってしまう人も多いです。

しかし、安心してください。会社の中には、障害者雇用でなくても、「居るだけ社員」はたくさん居ます。

逆に、「居るだけ」でお給料がもらえるのは、サイコーと考えてしまっても良いです。

「居るだけ社員」になってしまう原因として、上司などの管理不足によるものです。

仕事をまんべんなく部下に与えられていないとこういった「居るだけ社員」になってしまいますが、

実際、「居るだけ社員」はたくさん存在します。

事実、「社内ニート」と言った言葉が流行るくらいですから、仕事中だけど仕事がない人は、目に付かないだけでザラに居ます。

仕事がなく「いるだけ」の状態が長く続くと、

「会社に必要とされていない」

「私なんか居ても居なくても変わらない」

「仕事ができないと思われている」

「私の存在が邪魔なのではないか」

と卑屈になってしまいがちですが、あなたがそうなってしまう原因は、管理者にあり、あなたのせいではありませんよ。

私の会社でも、「居るだけ社員」はたくさん居ますし、私も仕事が一時的にない時はよくあるので、不安になる必要はないです。

居るだけが仕事になった・・・と思ったら、やるべきこと【障害者雇用の場合】

障害者雇用,居るだけ

ただ、やっぱり「居るだけ」状態が続くと不安にもなりますよね。

手持無沙汰で、なにもできない状態が何時間も続くのも辛いものです。

ここからは、「居るだけ」状態が続き、このままだと不安・・・となったら、やるべきことを紹介していきます。

居るだけが仕事から脱却する方法
  • 仕事を自分から探してみる
  • 他にできることはないか、周りに声をかける
  • 会社側との面談で、状況を伝える
  • スキルアップ・副業に時間を充てる

仕事を自分から探してみる

周りを見て、自分に出来ることはないか、探してみましょう。

例えば、ゴミが落ちているようであれば、掃除をしてみたり、

棚や机の上が散らかってたら、整理整頓してみたりと、

自分でもできそうなことを探してみるのはオススメです。

これなら、誰にも迷惑をかけず、かつ自分一人で出来ます。

周りの人もなかなか手が回らないところなので、感謝されること間違いなしです。

私はよく、データを整理したり、共有部分を掃除したりしていましたよ。

よく見ると案外やれることってあるんですよね。

他にできることはないか、周りの人に声をかける

続いては、まわりの人に何か手伝えることはないか聞いてみることです。

もしかしたら、何か手伝えることがあるかもしれませんし、

声をかけることによって、あなたが手が空いていることに気づいてくれます。

だいたい何かしら依頼されますし、もし依頼されることが無くても、何もせずただぼーっとしていた訳ではないと、自己防衛もできます。

新人のときは、仕事量が少なかったので、よく周りの人に声をかけ仕事を手伝っていました。

感謝もされるし、一石二鳥ですよ。

会社側との面談で、状況を伝える

数日~数週間、仕事が少なく、勤務時間のほとんどがなにもやることがなく「いるだけ」になってしまったら、

面談の機会を与えてもらい、状況を説明しましょう。

会社側も言われないとわからないので、仕事が欲しい場合は、「もっと仕事が欲しい」と伝えましょう。

ただ単に仕事が欲しいと言われても、どんな仕事ができるのかわからない場合もあるので、

どんな仕事ならできるかということも合わせて伝えられると、会社側も仕事を探しやすいです。

あなたが具体的にどんな仕事ができるか理解してもらえると、今後も仕事や周りの人とのコミュニケーションが楽になりますよ。

スキルアップの時間に充てる

「居るだけ」では、時間がもったいないですよね。

それなら、スキルアップの時間に充ててしまうのもアリです。

あなたのスキルアップは、会社としてもあなたに任せられる業務の幅が広がることなので、嬉しいことです。

特に、今の業務に関係するスキルの勉強なら、さらに良いでしょう。

例えば、PCで仕事をしているなら、ITパスポートやMOS検定の資格を取る勉強をしてみるなどです。

身に付けたスキルは、お金と違い使ってもなくなりませんし、今後のキャリアアップにも繋がっていきますよ。

障害者雇用でおすすめのスキルアップについては、下記の記事を参考にしてみてくださいね。

>>障害者雇用のおすすめスキルアップ

仕事がなく、居るだけの状況が続く…そんな時どうする?

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仕事がなく会社に居るだけの状態になってしまったら、どうしたら良いのかわからないですよね。

今の会社は、仕事が無く居るだけだけど、福利厚生もしっかりしているし、働きやすいから、今の会社で働き続けたいと考える人もそうでない人も居ます。

そういったことも踏まえ、ここでは、会社に「居るだけ」状態になってしまったときの対処方法を解説していきます。

会社に「居るだけ」になった時の対処方法
  • 気にせず割り切って働く
  • 支援機関を利用してみる
  • 働きながら転職活動を行ってみる
  • 副業やスキルアップをする

気にせず割り切って働く

今の待遇で満足しているのであれば、割り切ってそのまま働き続けるのも一つの手段です。

仕事がなく「居るだけ」だけど、それでも今の会社に満足している人は多いです。

障害者本人と会社が今の働き方に満足していれば問題ないからです。

今のまま継続していた方が楽という場合は、そのまま働き続けるのも立派な選択肢です。

ただし、これは、周りの目が気にならないという方に限られます。

何より、スキルが積みあがらないので、会社が倒産した場合など、そこで働き続けられなくなった場合、潰しがききにくいです。

せっかく就職できた企業で、次の就職先もすぐに見つかる保証はないですからね。

今のまましばらく働き続けるのも、立派な選択です。

支援機関を利用してみる

会社に「いるだけ」の状態が続き、さすがに辛いけど、今の会社を辞めたくない・・・という場合は、支援機関を利用してみましょう。

支援機関は第三者の立場から企業に介入し、業務の切り出し提案や配慮事項の伝達を行ってくれます。

本来、障害者雇用促進法では、就労上の支障を改善することが義務付けられています。

法的なお膳立てもあるので、ずっと仕事がなく「居るだけ」状態になっている場合は、かえって職場に介入しやすい場合もあります。

支援機関にて登録面談後に、職場へ介入していく流れが一般的です。

すでに就労中であれば地域の障害者就業・生活支援センターに相談してみましょう。

働きながら転職活動を行ってみる

今の会社に不満がある、将来転職も視野に入れているのであれば、働きながら転職活動をしてみるのも手です。

会社に「いるだけ」で仕事量が少なければ、有休もとりやすいです。

今すぐに・・・とは考えていない場合でも、転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントにキャリア相談をしたり、

どんな求人があるのか調べるだけでも、視野が広がります。

最近の転職エージェントは、求人紹介、転職活動のサポートだけでなく、キャリアや入社後のフォローまでしてくれます。

特に、障害者雇用専門の転職エージェントであれば、障害に理解のあるキャリアコンサルタントが多く、相談しやすいです。

無料で気軽に利用できますし、転職しなくても問題ないので、一度転職するかしないか含めキャリアコンサルタントに相談してみるのもアリです。

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副業やスキルアップをする

すぐに転職したいわけでもないけど、このまま働き続けることに不安がある場合は、副業やスキルアップの期間として、

勉強の時間や副業で稼げるようになるための時間に割くのもオススメです。

仕事がなく会社に「いるだけ」であれば、定時で帰れると思うので、早く帰って、スキルアップや副業の時間に充てましょう。

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【まとめ】障害者雇用が「居るだけが仕事」になる原因は、会社や上司の配慮の結果だった

障害者雇用の人が仕事が少なく「居るだけ」状態になってしまう原因は、会社側の間違った配慮や、与えられる業務があまり理解できていない理解不足が大きな原因です。

会社に「いるだけ」になってしまったら、人事や上司、教育係などあなたをフォローしてくれている人に、障害への理解を深めてもらい、自らが出来る仕事を提案するなど、してみるのが有効です。

ただ、それでも改善されない場合は、割り切って働くのもよし、転職を考えるのもよし、スキルアップや副業をしてみるのもよしです。

ほとんどは、配慮のしすぎや障害への理解不足によるものなので、人事や上司などに理解を深めてもらうことで、「いるだけ社員」は脱却できますよ。

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