障害者雇用で働いているけど、会社から自分はどんな存在に思われているんだろう?
障害を持っているから、面倒とか手がかかるとか思われていないかな・・・
障害者雇用で働くようになったけど、周りの目が不安・・・になった経験ありませんか?
特に、一般雇用か障害者雇用かで悩んだ方は、こういった経験をしている方が多いです。
この記事では、障害者雇用について会社が考えている本音を紹介していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
結論をいうと、障害者雇用率の法律もあり企業は障害者雇用の方になるべく長く安定して働いてほしいと考えています。
なぜなら、障害者雇用の場合、1年で3~4割の方が辞め離職率が高いこと、採用や教育にコストがかかるからです。
長く安定して働いてもらうためには、企業に合う人材を採用したいと考えていますし、そのために努力を惜しまないの企業が多いです。
障害者雇用の方にとっても、自分に合う職場で長く安定して働けることは本望です。
会社側から見た障害者雇用の本音
障害者雇用で働いているけど、会社側は自分のことをどう思ってる?と不安になることってありますよね。
ここでは、会社側が考えて居る障害者雇用の本音を紹介していきます。
障害者雇用の本音1:よく働いてくれる
1つ目の本音は、「よく働いてくれる」です。
障害者雇用の方の仕事は基本的に、単純で簡単な作業です。
こういった作業を嫌がる人は多いので、代わりに障害者雇用の仕事としてやってもらっているので、
「感謝している」「よくやってくれている」と感じている方は多いです。
単純で簡単な作業はつまらないと感じる人が多いですからね。
また、作業スピードは速くないにしても、一生懸命仕事に取り組んでいる姿や努力している姿は、会社側からすると「よく頑張って働いてくれている」と思っているところが多いです。
障害者雇用の本音2:社会的責任を果たせる
障害者雇用促進法で障害者雇用が定められているとはいえ、
障害者を雇用することは、会社にとって社会的責任を果たせます。
大きな会社になればなるほど、社会的な責任も大きくなりますし、
社会的責任を果たさないと、イメージダウンにも繋がります。
障害者でも働きやすい会社を作る、障害者でもできる仕事を作ることは、
大きな会社になればなるほど重要です。
こういったところがしっかりしていないと、世間のイメージも悪いですからね。
障害者雇用の本音3:助成金が入り、賃金も安いのに、働き手が増えて嬉しい
障害者雇用促進法を守っている会社は、国や市町村から助成金が入ります。
そのため、会社としては、助成金が入るにも関わらず、働き手が増えて嬉しいと感じています。
障害者雇用率が規定よりも少ないと、ペナルティを受ける必要がありますが、
そのペナルティもクリアできるので、会社としては障害者を採用するメリットがたくさんあるのです。
もちろん、会社としては、「障害者の配慮義務」が生じますが、
本人の障害名や等級、面談などを通じて、仕事内容や働き方を配慮していますし、
障害者のための仕事もきちんと用意している会社は多いです。
会社にとっても、障害者の方にとってもWIN-WINですね。
障害者雇用の本音4:普通の人よりも、スキルが高い人が居る
障害によっては、単純で簡単な作業しか難しい方も多いですが、
一般の人よりもスキルを持っている方も居ます。
例えば、プログラミングやシステム開発など、現場から開発依頼され、仕様書を提出すると、
障害者雇用の方が、そのシステムを開発していたなんてことも・・・。
特性によっては、好きなことや得意なことに長けている方も居るので、
そういった方を適材適所で配属できたら、会社の即戦力です。
私の会社でも、聴覚障害の方が会社のシステムをほぼ全て開発していました。
逆に言うと、障害者雇用でスキルを身に付けてしまえば、給料も上がりますし、会社の中核を担う仕事もできますし、キャリアアップにも繋がります。
障害者雇用の本音5:仕事を十分に満足な量をあげられているのか不安
障害者雇用で採用したばかりだと、仕事を十分に与えられていなかったり、
どんな仕事を与えてあげれば良いのか迷ってしまうこともあります。
会社は、障害者雇用でもできる仕事を用意していますが、
どんな仕事をどこまでお願いできるのか、といったところで悩んでしまうことも少なくないです。
そのため、就業時間中に暇にさせてしまったり、十分な仕事を与えられているか不安になっている会社は多いです。
手が空いてしまう、仕事がないといった悩みを持っている障害者雇用の方も多いですが、会社も同じように悩んでいるのは事実です。
「障害者雇用は難しい」と言う会社側の本音
ただ、会社側が障害者雇用を難しいと思ってしまっているのも現実としてあります。
真面目に働いてくれる障害者雇用の方に感謝しつつも、まだまだ課題も感じているのが事実です。
本音1:障害者雇用の離職率が高い
障害者雇用をしたものの、離職率が高く、採用しても採用しても、すぐ辞めてしまう・・・といった課題を感じている企業は多いです。
辞める理由は人それぞれですが、会社が最大限配慮していたにも関わらず、1年経たずに辞められてしまうことが多いと、会社もどうすればいいかわからず、障害者雇用に前向きではなくなってしまうこともあります。
また、障害によっては、スタッフに暴言を吐いたり、暴れ出したりしてしまい、周りのスタッフが疲弊してしまうことも・・・。
「障害者だから仕方ない」とわかっていつつも、周りのスタッフに影響が出てくると、さすがに考え物です。
会社に馴染んで、仕事をそつなくこなしてくれ、長く働いてくれる方と出会いたいと考えているのが、会社の本音です。
離職率が高いのは、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが、雇用する会社からすると、なんとかしたい問題ですよね。
本音2:どこの部署に配属すればよいのかわからない
障害者雇用として雇用して採用した面接官がいるところで一緒に仕事をするならまだ楽ですが、
ほとんどの会社はどこかの部署に配属させる形を取っています。
そうなると、どこの誰にサポート役をお願いしたら良いのかすごく悩みます。
障害者こようが上手く行っている企業はみんなが障害を理解しているのではなく、サポート役が上手くサポートしてくれているから、上手くいっています。
サポートしてくれる人や体制がどこの部署にどれだけあるのか、人事が把握できている会社が少ないので、
採用したは良いけど、どこに配属すれば良いのか、どんな仕事を任せた良いのか迷ってしまう・・・というのが、本音です。
会社が障害者雇用のサポート体制などをしっかり作れれば問題ないんですが、人によって障害や症状、得意・不得意が異なり、なかなか難しいのが現実です。
本音3:面接だけで見極める自信がない
障害者雇用の場合、書類選考と面接が基本的な選考ステップですが、
書類やたった数十分の面接だけで、その人がきちんと働けるか、その人でもできる仕事を与えられるか見極めるのが難しいと感じる人は多いです。
基本的に、面接で確認していきますが、実際に作業してもらうわけではないですし、
「受かりたい」と言う気持ちから、障害者の方も話を盛る可能性だってあります。
転職エージェントを通している場合は、担当のキャリアコンサルタントから助言があったり、
その人の障害の状況などを確認することができますが、
そうでない場合は、全て面接でジャッジしなくてはいけないので難しいです。
せっかく障害者雇用ための仕事を用意していたにも関わらず、それが難しいとなると、また大変ですからね。
障害について説明できて、要望や配慮してほしいことがきちんと伝えられると、会社側も安心してくれます。
【結論】会社側の本音は、障害者雇用で長く安定して働いてほしい
ここまで、さまざまな会社側の本音を紹介してきましたが、
まとめると、
会社は、障害者雇用の人に長く安定して働いてほしい。
ということです。
そのために様々な配慮をしているにもかかわらず、結果が伴わないため、会社も悩んでしまっているのです。
長く働いてくれれば、その人の障害や症状を正確に理解できますし、
得意・不得意を加味して、仕事内容を変えたり、調整することだってできます。
長く安定して働ければ、会社もあなたもWIN-WINです。
長く安定して働いてくれるということがわかったら、待遇も良くなる可能性が高いですよ。
安定して長く働ける会社探しなら、転職エージェントの活用がおすすめ
長く安定して働くには、会社選びが重要です。
あなたに合う会社に出会うことができなければ、長く働くことは難しいです。
給料や待遇、仕事内容などで選びがちですが、それ以上に大事なのが、会社の雰囲気や障害者雇用採用の実績などです。
障害者雇用採用実績が多いと採用されやすいですし、入社後の定着率が高いと障害者に働きやすい会社と判断できます。
そういった情報は、なかなか世の中に出回りにくいですが、障害者雇用に特化した転職エージェントなら、そういった情報を持っていますし、あなたの転職もサポートしてくれます。
障害者雇用に特化した転職エージェントは、あなたと企業の間に入ってやり取りしてくれるので、あなたを企業側にアピールしてくれたり、書類の書き方や面接対策もやってくれます。
投稿
転職に関することだけでなく、キャリア相談にも乗ってくれたりと、あなたに必要な助言や、手厚いサポートをしてくれます。
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担当のキャリアコンサルタント次第で、転職の良し悪しが変わるといわれるくらい、担当との相性は大事です。
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【まとめ】障害者雇用の会社側の本音
障害者雇用の会社側の本音は、全く悪いものではないです。
逆に「よくやってくれている」と思っている企業が多いものの、
仕組みやサポート体制、仕事内容などに課題を感じているのも事実です。
障害者雇用だから・・・と卑屈になってしまう必要はなく、会社の役に立てるよう自分なりに頑張る気持ちがあるだけで会社は感謝しているのです。