逆質問って、何を質問したらいいの?
印象が良くなる質問や聞いてはいけない質問とかあるの?
面接の最後に必ず聞かれる「逆質問」。
いったい何を質問したらいいのがわからない人も多いですよね。
素直に疑問に思ったことを聞くのも良いですが、できれば印象が良い質問をしたいですよね。
この記事では、元採用担当の私が、印象が良かった逆質問や、反対に印象が悪くなってしまった逆質問を紹介していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
障害者雇用の面接で印象が良くなる逆質問集【おすすめ】
面接の最後に、「何か質問ありますか?」と聞かれる逆質問。
この質問によっては、印象が良くなったり、反対に悪くなったりするため、最後の最後まで侮れません。
逆質問されても、特に質問したいことなんてないよ・・・と思っている人も多いと思いますが、
実は、逆質問は自分を自由にアピールできる場でもあります。
ここでは、印象が良くなる逆質問集を紹介していきます。
おすすめ逆質問1:キャリアパスを聞く質問
【質問例】
障害者雇用であっても健常者と同様に活躍していきたいと考えています。
本ポジションからのキャリアパスを教えてください。
この逆質問は、働く意欲もアピールできますし、障害者雇用だけど自分のキャリアについて真剣に考えている印象を持たれます。
障害者雇用の場合、単純作業ばかりでキャリアを築けないと悩んでいる人も多い中、会社が考えているキャリアパスを聞くことで、
会社側が障害者雇用の方に対して、どういう働き方を提供しているのかということも知ることができます。
この質問で、具体的な話が出てきた場合、障害者雇用に慣れている企業の可能性が高く、入社後も教育やサポート体制が整っている可能性が高いです。
会社として、どんなキャリアパスを考えているのか聞くことで、自分のキャリアプランも立てやすくなりますよ。
おすすめ逆質問2:会社側の期待を聞く質問
【質問例】
健常者同様に活躍していきたいと思いますが、
障害者雇用で入社する方にどんな役割や貢献を期待されていますか?
この逆質問も印象はとっても良くなる質問です。
まず、「健常者同様に活躍していきたい」という言葉で、仕事への熱意をアピールすることができますし、
「どんな役割や貢献を期待されますか?」という部分では、会社はチーム、役割分担で回っていることを理解できている上で、
遠回しに自分にどんなことが期待されているのか知ることができます。
これを逆質問されたら、社会や企業・会社を理解し、会社に貢献してくれる人材の可能性が高い!と好評かです。
一見質問しているようで、障害者でも頑張って会社に貢献していきますよって伝えられるので、アピールにもなりますね。
おすすめ逆質問3:障害者雇用の方の業務に関する質問
【質問例】
障害者雇用で入社された方は、どのような活躍をされていますか?
同じ境遇である障害者雇用の方の活躍について聞く質問は、近い将来の自分と重ね合わせることができる質問です。
もし、障害者雇用の方が活躍していて、「最近正社員に登用されました」とか「最初は単純な作業をお願いしていましたが、今はリーダーとして数名の従業員を率いています」などと答えられたら、
自分もその会社に入社した後は、同じようなチャンスが巡ってくる可能性が高いです。
さらに、この質問で自分が活躍できる環境が会社側にあるのかどうか質問することで、自分はこの会社で活躍したい!という意志に表れです。
会社側は、活躍してくれる人材を欲しているのでこの質問だと、将来活躍してくれる、活躍を目指してくれていると思われ、高評価になります。
障害者雇用の方でも、企業は活躍してくれる、貢献してくれる人を採用したがります。
おすすめ逆質問4:長所を売り込む質問
【質問例】
前職では、周囲と円滑にコミュニケーションをとり業務を進めることを大切にしてきましたが、他に気を付けるべき点はありますか?
こちらは、先ほどとは異なり、自分の長所である「円滑なコミュニケーション」を売り込みつつ、質問する例です。
この質問の仕方だと、控えめに長所を伝えつつ質問しているので、自慢や鼻に付くことなくアピールすることができます。
面接では、なかなかアピールすることができなかったことをさりげなく逆質問でアピールしましょう!
おすすめ逆質問5:コミュニケーション能力をアピールする質問
【質問例】
配属先には、障害を持っている社員はいますか?
また、その場合必要な配慮があれば教えていただけますか?
同じ部署に障害者雇用の方がいた場合、その方たちとも上手くやっていけそうだ、と印象付ける質問の仕方です。
自分と同じ障害者雇用の方と一緒に働けそうな印象を持たせることで、安心して採用してもらえます。
障害者雇用の方同士でぶつかったり、トラブルに繋がることもあるので、こんな逆質問されると返って安心です。
おすすめ逆質問6:前向きな思考をアピールする質問
【質問例】
入社前までに学んでおくことがあれば、教えてください。
この質問をすることで、なるべく即戦力として早くから活躍できるよう準備したいという前向きな気持ちをアピールすることができます。
また、現状維持ではなく、向上心があることもアピールできます。
早い段階から会社に貢献してくれそうな人材という印象を持ってもらえますよ。
おすすめ逆質問7:必要なスキルに関する質問
【質問例】
配属先で必要なスキルはありますでしょうか?
必要なスキルを事前に知っておきたい、という質問なので、
この質問も先ほどの質問と同様になるべく即戦力として活躍していきたいとみなされ、印象が良くなります。
入社前から、仕事について真剣に考え準備してくれそうな印象がある応募者は採用したくなりますよね。
おすすめ逆質問8:志望度をアピールする質問
【質問例】
もし採用していただけましたら、最短でいつから働かせていただけますか?
この質問は、「早くから働きたい」「この会社で働きたい」という志望度の高さをアピールする質問です。
企業は、なるべく志望度が高い人を採用したいと思っています。
そのため、この逆質問は志望度の高さを率直にアピールするために効果的です。
志望度が高くない応募者を採用したい企業はありませんからね。
ここまで素直にアピールされると、「おぉ!」となります。
逆質問が終わったら、きっちり逆質問を閉めましょう。
逆質問で、質問することが終わったら、きっちり閉めましょう。
閉めの文言は、
「以上で私がお聞きしたいことは全てです。ありがとうございました。」
です。
これを言うだけで、自分の意志をはっきり伝えられる、面接がスムーズに進む、変な空気にならないといったメリットがあります。
質問がなくなったらからと言って、黙っているとせっかくうまくいった逆質問も面接官への印象が悪くなってしまいます。
逆質問がない場合、どうする?
面接官の説明が細かく行き届いていて、特に聞きたいことがない場合は、無理に質問する必要はありません。
その場合は、
「十分ご説明いただきましたので、私からの質問はありません。」
とはっきりと伝えましょう。
これはこれで好印象になりますよ。
面接が上手くいかない、落ちてばかり…と悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
>>【障害者雇用】面接に落ちる原因は何?元採用担当が教える面接攻略法!
【やっちゃダメ!】障害者雇用の面接でしてはいけない逆質問
覇気がない返事ややる気を感じられない質問や返答をする人は、印象が悪くなります。
例えば、有休はとりやすいのか、残業はどれくらいなのか、など待遇や条件ばかりを気にする質問をしてきたり、
こういった業務は嫌だ、こういった業務が好みなど自分の好みで仕事を選ぶ姿勢や、
同じ部署で働く人について聞いて、若い人が多いと不安そうにしたり、反対に喜んだりするなど、
常識的に考えて、ちょっと・・・と思われるような質問をするのは、好ましくありませんし、
結果的に自分の首を絞めることになります。
そのため、逆質問として評価されない質問は、絶対に避けるべきです。
逆質問では、なんでも気になることを聞いて良いという訳ではありませんよ。
あくまでも面接なので、印象が悪くなる質問は避け、気になることがあれば内定後に聞くようにしたり、転職エージェントに聞きましょう。
【注意が必要】言い方に気を付ける必要がある逆質問
続いて、逆質問で質問しても大丈夫だけど、言い方には気を付けた方が良い逆質問を紹介していきます。
言い方を一歩間違えれば、印象が悪くなるので、気を付けてください。
できれば、こういった質問は、面接の場ではしない方が自分の為かもしれません。
要注意な逆質問1:残業はどれくらいありますか?
残業がどれくらいあるのか、良くも悪くも気になりますよね。
ただこのまま率直に聞いてしまうのはNGです。
なぜなら、「忙しくても残業する気がない?」「仕事が忙しくても残業なしで帰る自分勝手な人」と思われる可能性が高いからです。
そのため、「残業はどれくらいありますか?」と率直に聞くのではなく、下記のように聞きましょう。
【質問例】
繁忙期はいつでしょうか?
その際には、○○障害がある私でも体調を崩すことなく働くことができそうでしょうか?
これなら、残業にはなるべく協力したい意志を伝えつつ、残業がどれくらいか遠回しに聞くことができます。
障害者雇用の場合、残業がない職種も多いですが、残業がどれくらいあるのか事前に知っておきたいですよね、
要注意な逆質問2:昇給などはありますか?
障害者雇用の場合、雇用形態によっては昇給がない場合もあります。
求人に書いてあることもありますが、実際面接で直接聞いておきたいことの1つですよね。
その場合は、下記のように聞きましょう。
【質問例】
成果に応じてインセンティブ制度などあるのでしょうか?
このように聞くことによって、昇給の有無が確認できますよ。
昇給があれば、仕事も長く頑張れるので、働く側としては重要な要素ですよね。
要注意な逆質問3:年収はどれくらいですか?
内定後に、年収や条件などを交渉したり、合意する場面がありますが、
早めに年収を知っておきたいという人も中には居ますよね。
その場合は、下記のように質問しましょう。
【質問例】
御社では、私くらいの年齢の障害者雇用の方の平均年収はどれくらいでしょうか?
平均年収を聞くことで、自分の年収の参考になります。
必ずしも平均年収をもらえるとは限らないので、そこは注意しましょう。
待遇や条件など聞きにくい質問は、転職エージェントに聞くのが吉!
給与のことや、昇給のこと、ボーナスのこと、有休のことなど待遇や条件については、面接などで聞きにくいですよね。
しかし、応募する側からすると、大事なことです。
こういった質問は、面接で直接聞きたくなる気持ちはわかりますが、面接の場ではせずに、転職エージェントにまずは相談しましょう。
転職エージェントは、内部情報を持っていたり、条件の確認と称して問い合わせてくれたりします。
また、内定後の年収などの条件の交渉もしてくれます。
面接対策や模擬面接で逆質問の練習もできるので、エージェントから応募する方が有利です。
そのため、転職を検討している人は、転職エージェントの利用をオススメします。
おすすめする障害者雇用に特化した転職エージェントは、ランスタッド、LITALICO仕事ナビとdodaチャレンジです。
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面接の最後にある「逆質問」は、1番のアピールタイム
面接の最後にある「最後に何か質問はありますか?」という逆質問は、単にわからないことを質問するのも大事ですが、
自分をアピールできるような質問をすることで、最後に面接官に印象付けてもらうことができます。
そのため、最後のアピールタイムと思って逆質問をしていきましょう。
そのアピールチャンスをどのように使っていくのか、どのようにアピールしていくのかで、採用の決め手の一つになります。
逆質問で、応募者がどこまで当社のことを調べているのか、志望度や本気度、アピールポイントを面接官に印象付けるかがキーポイントです。
いわゆる、終わりよければ全て良し!となる可能性が高いです。
障害者雇用の面接で質問されることについては、こちらの記事にまとめています。
>>【障害者雇用】面接で質問されること14選!【回答例付き】これで面接対策もバッチリ!
【まとめ】障害者雇用の面接で効果的な「逆質問」
逆質問は、無いようによっては、効果が大きく期待できます。
上手く逆質問で面接官にアピールできたら、良い印象が残り、採用決定の可能性が高いです。
ただし、地雷もあるので気を付けましょう。
迷ったら、まずは転職エージェントに相談するのがオススメです。