一時的に働いていない期間があると、やっぱり転職で不利になる?
ブランクがあっても就職できる方法は?
一時的に療養していた、転職活動を上手くいかずブランク(空白期間)ができてしまったなど、様々な理由がありますよね。
しかし、後悔しても後の祭りで、ブランクを消すことはできません。
ブランクが良くないことはわかりつつも、もうどうしようもすることが出来ないブランク。
そのブランクは今後もずっと問題視されていくのか、
今、職につけていない障害者は、今後ずっとブランクに悩まされ続けて採用されないのか、不安ですよね。
この記事では、元障害者雇用採用担当のわたしが、ブランクがある求職者についてどう見るのか、どう採用・不採用を決めているのか、詳しく解説していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
結論をいうと、ブランクがあっても採用されます。
ただ、企業はブランクがあると「働くことができるのか・・・?」と不安になります。
ブランクになってしまった原因が明白で、その原因が解決しているのであれば問題ありませんよ。
障害者雇用採用時、ブランクの有無はどれくらい重視されている?
企業の採用担当者は、送られてきた障害者雇用の応募書類の中で、まず確認するのはブランクと転職回数です。
実は、学歴や資格、職歴よりも、ブランクと転職回数を重視しています。
この理由は、ブランクと転職回数に障害との関連が高いと考えているからです。
そして、採用後しっかりと就業できる状態になっているか、回復しているか、見極めるためです。
多くの障害者は、障害を負った起因となる病気やケガがそのブランクの起因であり、
また、障害のせいでブランクを作るような体調不良が起きていることが多いからです。
そのため、企業の採用担当からすると、
ブランクがあることが何が何でもダメと言う訳ではなく、
ブランク期間よりも、その起因となったことを気にかけています。
しかし、こういった採用担当ばかりではなく、障害への配慮が考えられて、採用担当として熟練されている人からすると、ブランク=NGではありません。
採用担当や企業担当は、ブランクそのものがNGなのではなく、ブランクになってしまった起因を重要視しています。
転職回数が多いけど、転職を希望している方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
障害者雇用の採用で、ブランクがある求職者。企業が知りたいこととは?
ブランクがある求職者に対して、企業が知りたいことは、ブランクの原因が解決しているかどうかです。
ブランクの原因が解決していない場合は、NGです。
例えば、ブランクの起因となったケガや病気が治療中の場合などです。
その場合は、治療がいったん終了し、医師からの診断書で就業可能となれば、ブランクは解決です。
経過観察中の場合は、いったん治療は終わっているので、通院しながらでも解決と見ます。
採用担当は、ブランクの起因が解決すれば、あとは募集ポジションに合わせて採用の可能性を見ていきます。
正直、ブランクの起因が解決できていればなんの問題もありません。
障害者雇用の選考で、ブランクが原因で不採用と判断されるタイミング
障害者雇用の選考でブランクが原因でNGになるタイミングは、基本的に書類選考です。
書類選考で落とされてしまう人の多くは、ブランクか転職回数が原因の場合が多いです。
何度応募書類を企業に提出しても、NGになる場合は、応募した書類を見直しましょう。
障害者雇用の書類選考通過率は、だいたい1割と言われています。
そのため、10社応募して1社面接に呼ばれているのであれば、まぁ普通と捉えてくださいね。
ただ、障害者雇用の場合、合否は8割応募書類で決まると言っても過言ではありません。
採用担当や企業が応募書類で見るポイントは、こちらの記事にまとめていますので、確認してみてください。
>>【合否は8割応募書類で決まる】企業が応募書類で見るポイントとは?
障害者のブランクがNGになる理由
障害者雇用でブランクがNGになのは、先ほども説明したように、ブランクの起因となったものが解決できていない場合です。
なぜ、ブランクの起因が解決できていないとNGになるのかというと、
「就業する前に治療などやらなければならないことがあるのでは?」
「その状態で就業しても、安定して働けないのでは?」
と考えられているからです。
企業は、障害者雇用の場合「安定して長く働ける人」を採用したいと考えており、採用の第一条件です。
そのため、ブランクの起因となったものが解決できていない場合、応募書類の段階で不採用となります。
まずは、ブランクの起因になったものを治すのが第一優先です。
【対策】1年~1年半程度のブランクがある場合
ブランクの理由がはっきりしていて1年~1年半未満の場合の対策として、一番有効なのが、「医師の診断書の原本」です。
だた、医師の診断書を貰うためには、お金がかかります。
そのため、応募書類を複数出す場合は、効力は薄れてしまいますが、診断書を開封してコピーしたものを提出しましょう。
診断書を添付するだけでは、あまり印象が良くないので、応募書類に添付するブランクを説明した書類を作成しましょう。
書類の要点は、以下のように書くと良いです。
- ブランクの起因になったこと
- 起因となったことの現状
- 今後の治療方針がある場合は書き、完治している場合は完治を明確に書く
長文にする必要はなく、履歴書に書ける欄があればそこに記載してもOKです。
自分で書いてみて、自信がない、不安という場合は、転職エージェントに相談して、添削をお願いしましょう、
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【対策】1年半以上、もしくは理由に困るようなブランクがある場合
ブランクの理由は人それぞれです。
どれも全てきれいに理由が言えることばかりではないですよね。
特に、数年のブランクがある場合は、説明文を書く方も読む方も嫌になります。
しかし、それではいつまで経っても肝心な書類選考を突破できませんし、就業することは難しいです。
かといって、数年のブランクを簡単に説明できれば良いかというと、説得力に欠けてしまいますし、ブランクを消すことはできません。
そのため、ブランクを問題とさせない方法として、おすすめなのが、「ブランク後に就業実績を作ること」です。
ブランクの後に、数カ月~数年の就業実績がれば、完治したと企業は判断してくれます。
こうすることで、ブランクの間は帳消しになりませんが、ブランクの起因をなったことはクリアできたと裏付けさせるのです。
これであれば、「以前は、○○に苦しみブランク期間が長くなってしまいましたが、今はそれもなくなり問題なく仕事ができる状態です」という説明を入れましょう。
書類選考はこれで十分です。後は面接時に直接聞かれると思うので、しっかりと受け答えできれば問題ありません。
トライアル雇用
1つ目は、障害者のトライアル雇用を利用することです。
この場合の相談窓口は、ハローワークになります。
特に今は、以前と違って厚生労働省が推進していて、助成金も出るので取り組む企業も増えています。
トライアル雇用を行っている企業は、障害者が何らかの不安や問題を抱えているため、トライアル雇用から始めたいということも理解しているので、障害者雇用枠の求人より、さらにハードルが下がります。
もし、トライアル先が良い企業で、自分に合っていると思えたら、そのまま採用を希望するのもアリです。
他社への就職を目的としている場合は、トライアル雇用中(期間が終わる直前)に、転職エージェント経由で応募書類だけでも出しておきましょう。
障害者枠の紹介予定派遣
これは、障害者が企業の求人に、転職エージェントから派遣社員として仕事に行きます。
これは、最初に期限を決めておいて、その期間の終了するときに、企業と障害者の双方が合意すれば、
契約を派遣から切り替えて、企業で正式に雇用するという働き方です。
メリットは、働くのが不安だったり、仕事先の企業に慣れるか心配な時や、前職からブランクが長く空いてしまったときなどに利用できるところです。
その他にも、紹介予定派遣で契約が切り替わらなくて、派遣終了になった場合でも、他者にまた紹介予定拝見で仕事に行けます。
インターンシップや、ラーニング系のプログラム
企業が合字で実施しているインターンシップや、ラーニング形のプログラムを利用することです。
実施しているのは、マイクロソフトのITラーニング2年や、ヒューレットパッカードのSeedセンターの2年などがあります。
他の企業でも、いろいろな取り組みをしている所があるので、調べてみると意外と自分に合った良い企業があるかもしれません。
その他の企業の取り組みを調べるときは、転職エージェントに相談するのがオススメです。
どの転職エージェントに相談すれば良いのかわからないという方は、障害者雇用に特化した転職エージェントの大手サイトであるランスタッドとdodaチャレンジがオススメです。
就労移行支援
就労移行支援を利用するのもアリですが、あまりおすすめはできません。
理由は、利用希望者で待機している人が多く、すぐに使える場合ばかりではないことと、人によっては向かない場合があるからです。
就労経験が少ないか、無い方には向いていると思いますが、
企業での就労経験がある方には、物足りないと感じてしまい続かなくてかえってブランクになる結果になってしまうかもしれません。
障害者職業能力開発校
障害者職業能力開発校は、国リハの場合の募集は身体障害者、精神障害者は年8回、知的障碍者は年2回と多いですが、他の地域にある障害者職業能力開発校は年に1回です。
内容は、目を見張るような記述や知識があります。
なので、募集時期まで待てる時間がある人や、就業経験が少ない方には向いています。
【まとめ】障害者のブランクは、期間と理由が重要
ここまで、企業がブランクを重視する理由や、対策を解説してきました。
結論、障害者のブランクは、採用担当者が応募書類の中でしっかりと確認します。
ただ、ブランクがあるからと言って、必ずダメではないです。
ブランクがあっても、理由がわかり解決したことがわかれば何の問題もありません。
ブランクが1.5年以上ある場合は、トライアル雇用や、ラーニング、インターンシップを利用してみてください。
トライアル雇用は、ハローワークで、ラーニング系やインターンシップは転職エージェントに相談してみましょう。
障害者雇用に特化した転職エージェントのおすすめは、ランスタッド、LITALICO仕事ナビとdodaチャレンジです。
また、dodaチャレンジの口コミは、こちらの記事にまとめています。
さらに、転職エージェントを利用するメリットがわからない人はこちらの記事を見てみてください。