障害者でも高収入は可能?
障害者雇用は、高収入を目指すのは難しいの?
障害者雇用で働きつつも年収は平均以上に欲しい、なるべくたくさん稼ぎたい!という人は多いです。
一般雇用含め日本の平均年収は400万円前後ですが、障害者雇用に限ると平均年収は200万円前後です。
そのため、年収500万円といわれると高収入と感じますし、年収500万円が1つの目安でもあります。
この記事では、大企業の障害者雇用で採用や教育担当をしていた私が、障害者雇用で年収500万円を稼ぐ人について解説していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
先に結論を言うと、障害者雇用でも年収500万円は可能です。
しかし、年収500万円を稼ぐ方に共通して言えることは、「フルタイム就労」「正社員で働いている」「専門的なスキルを持っている」「成果を出し、会社に貢献している」ということです。
こういわれると、「自分には無理…」と思ってしまいがちですが、1歩1歩ステップアップしていくことで、年収500万円は可能です。
フルタイム就労が難しいなら、まずはフルタイム就労を目指す、正社員でないなら、正社員を目指すなど、1つ1つ課題をクリアしていけば、徐々に年収を上げていくことができますよ。
重要なのは、焦らず、長期的な視点でスキルアップ・ステップアップを目指すことです。
障害者雇用でも年収500万円は可能?
ズバリ言うと、障害者雇用でも年収500万円は可能です!
実際に、年収500万円以上稼いでいる障害者雇用の方も居るので、夢のような数字ではありません。
ただし、年収500万円到達できるのは、簡単ではありません。
年収500万円は、一般雇用含め日本で働いている人の平均年収(420万円)よりも高いですし、
障害者雇用で働く人の中では、上位2~5%程度しか居ません。
障害者雇用で年収500万円を突破したいのであれば、それ相応の職種やポジションを得ないと難しいです。
年収500万円は、無理ではないですし、努力次第で到達できる数字ではあります。
障害者雇用で年収500万円以上を稼ぐ人の特徴
年収500万円を稼ぐのは難しそう・・・と諦めそうになっている方もいると思いますが、
具体的にどんな人が障害者雇用で年収500万円を稼ぐことができているのか、その特徴を紹介していきます。
私がこれまで出会った障害者雇用で年収500万円を稼ぐ人は、必ずと言っていいほど共通した特徴がありました。
障害者雇用で年収500万円以上稼ぐ人の特徴1:フルタイム就労
まず、私が出会った年収500万円以上稼ぐ障害者雇用の方は、ほぼ100%フルタイム就労していました。
障害者雇用の場合、時短だったり、パートやアルバイトで1日3~5時間程度しか働けていない人も多いですが、
年収500万円以上を目指すなら、1日8時間以上働くフルタイム就労でないと難しいです。
フルタイム就労をするためには、「体力面」「精神面」が重要ですし、
障害の症状もきちんと自己管理や対策しながら、安定して働けることが前提となります。
今はまだフルタイムで働けていない人は、まずはフルタイムで働けることを目指しましょう。
障害者雇用で年収500万円以上稼ぐ人の特徴2:専門的なスキルを持っている
続いて、「専門的なスキルを持っている」です。
例えば、プログラミングなどのエンジニアや技術者などです。
こういった技術やスキルを持っている人は、その人にしかできない・任せられない仕事になるので、必然的にお給料が高くなります。
私の会社では、社内システムなどを障害者雇用の方が開発していました。
その方は、年収500万円以上でした。
誰にでも出来る仕事・代わりが効く仕事は、相対的にお給料が低くなります。
しかし、この人にしかできない仕事や代わりが効かない仕事はお給料が高くなります。
それが、スキル・技術なのです。
また、マネジメントができる人もお給料は高めになります。
障害者雇用で年収500万円以上稼ぐ人の特徴3:正社員で働いている
続いて、年収500万円以上稼いでいる障害者雇用の人は、ほぼ100%正社員で働いています。
そもそも、専門的なスキルを持っていて、代わりが効かない仕事をしている方を、会社は囲いたい、簡単にやめてほしくないという理由で、
正社員で働いてなかっとしても、正社員に登用します。
正社員になると、ボーナスや昇給があったり、待遇や福利厚生も良くなるので、
お給料や待遇がこれまでの契約社員よりもグッと良くなります。
逆に正社員ではなく契約社員などで年収500万円以上稼ぐのは難しいです。
正社員は、お給料も待遇も良いですし、簡単に解雇されないので長く安定して働けます。
正社員を目指している方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>障害者雇用で正社員になる方法!
障害者雇用で年収500万円以上稼ぐ人の特徴4:勤続年数が長い
年収500万円以上稼ぐ人は、勤続年数が長いのも特徴の一つです。
昇給がない契約社員で長く働いてもお給料が上がることはありませんが、
昇給がある正社員などで働いている場合、毎年数%昇給があるので、長く働けば働くほどお給料が上がっていきます。
長く安定して働くことも、お給料を上げる方法の1つです。
そのためには、障害の症状を安定させることが大前提です。
【障害者雇用OK】年収500万円以上稼げる職種
では、障害者雇用で年収500万円以上稼げる仕事や職種はどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
実際、お給料は職種によって決まると言われているので、お給料が高めな職種や仕事に就けると、稼ぎやすくなります。
【障害者雇用】年収500万円以上稼げる職種1:エンジニア
障害者の方で稼げる仕事の代表格なのが、「エンジニア」です。
障害者雇用でエンジニアの求人は多くあり、実際の求人を見たことがある方は、多いのではないかと思います。
稼ぎやすい職種で、年収500万円以上も夢じゃありません。
実際に、下記のような求人が出されています。
- 雇用形態:正社員
- 仕事内容:インフラエンジニア
- 想定年収:400~750万円
- 必要資格・スキル:LAMP環境での構築、運用経験。BtoCサービスのインフラ構築、運用経験など
エンジニアは、今かなり売り手市場なので、お給料だけでなく、待遇も良いです。
さらに、正社員の求人も多くあるので、おすすめです。
ただし、スキルが必要になるので、スクールに通ったり、独学で学ぶなどの努力は必要です。
一度スキルを身に付けてしまえば、一生職に困ることはないので、年収500万円以上を目指しているなら、少し無理してでも頑張ったほうが、今後の自分に帰ってきますよ。
エンジニアになるためには、プログラミングを学ぶ必要があります。
プログラミングを学ぶなら、「tech boost」がオススメです。
【障害者雇用】年収500万円以上稼げる職種2:Web制作
Web制作も年収500万円以上稼げる職種の一つです。
エンジニアと似ていますが、ホームページなどが作れれば、大丈夫です。
新規サイトの制作はもちろん、すでにあるサイトのリニューアルなどを行ったり、
その他、Webサイト入れる画像や動画、広告バナーなど、幅広い種類のデザインワークがあります。
Web制作で必要なスキル・経験は、Webデザインの実務経験やHTMLやCSSの基礎的な知識です。
Web制作の求人は、下記のよう求人が出されています。
- 月給:25~40万円
- 昇給:年1回
- 賞与:年4回(業績や成績によって3カ月に1回支給)
- 通勤手当:あり(上限:3万円/月
- 超過勤務手当
- 資格取得祝い金、資格手当
Web制作の基礎知識を勉強する必要がありますが、だいたい3カ月前後で習得できます。
勉強方法は、独学でもいいですが、効率重視だったり、企業でも通用するスキルを学びたいなら、スクールで学ぶのがオススメです。
また、就労移行支援事業所でWeb制作を学びたい方は、「atGPジョブトレ IT・Web」がオススメです。
【障害者雇用】年収500万円以上稼げる職種3:経理財務
経理財務も、年収500万円以上稼げる職種です。
こちらはスキルがあることは大前提で、マネジメントや責任者になることができたら、年収500万円以上は確実です。
もしくは、会計士、税理士などの国家資格を持てると、年収500万円以上稼げます。
経理財務は、PC作業だったり、書類作成などがメインなので、障害者の方でも働きやすいです。
また、どの会社にも経理財務の業務はあるので、転職しやすいのもメリットの一つです。
実際、下記のような求人が出されています。
- 雇用形態:正社員
- 仕事内容:経理部長・マネジメント職
- 想定年収:450~800万円
- 必要資格・スキル:簿記二級以上、実務経験5年以上、マネジメント経験5年以上
また、「経理事務の補助」といった求人も多いので、
経理事務の補助から、徐々にスキルアップしていくことで年収500万円以上を狙えます。
障害者雇用で年収500万円を目指すなら、ハイクラス転職!
障害者雇用で年収500万円を目指すなら、ハイクラス求人がオススメです。
障害者雇用でも、ハイクラス求人はありますが、なかなか見つかりづらいです。
なぜなら、ハイクラス求人のほとんどは「非公開求人」だからです。
そのため、主に転職エージェント経由で採用が行われます。
ハローワークでハイクラス求人が扱われることはほぼありません。
なぜなら、競合に知られたくない新規事業に関わるポジションや、組織内で重要な役割を担う管理職や専門性の高い人材を募集したいときに、非公開求人とするからです。
障害者雇用で年収500万円以上の職種を探してみると、下記の通りでした。
職種 | 雇用形態 | 正社員登用 | 月給 |
一般事務・営業事務 | 契約社員 | あり | 230,000~350,000円 (年収300~400万円) |
録音された録音データの要約 (庶務) | 契約社員 | あり | 160,000~253,000円 (年収250~400万円) |
ソフトウェアエンジニア | 契約社員 | あり | 215,000~445,000円 (年収258~534万円) |
システムエンジニア | 契約社員 | あり | 300,000~352,500円 (年収360~550万円) |
社内情報システム | 契約社員 | あり | 300,000~352,500円 (年収360~550万円) |
インフラエンジニア | 契約社員 | あり | 180,000~445,000円 (年収216~534万円) |
設計・積算補助 | 正社員 | – | 218,750~375,000円 (年収350~600万円) |
財務・経理(総合職) | 契約社員 | あり | 230,000~290,000円 (年収340~460万円) |
WEBサイト管理 | 契約社員 | あり | 160,000~270,000円 (年収280~500万円) |
営業アシスタント | 契約社員 | あり | 260,000~353,100円 (年収338~459万円) |
ここからでもわかる通り、専門性が高い職種は、給料も高い場合が多いことがわかりますね。
ハイクラス求人って、難しいんじゃないの?
確かに、ハイクラス求人は、普通の求人よりも条件などが厳しい場合が多いですが、
求人内容を見ないまま、諦めるのは気が早いです。
まずは、自分にマッチするハイクラス求人があるかどうか、どんな求人があるのかだけでも知っておくと、今後のためになりますよ。
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それ以外にも、障害者雇用のハイクラス求人を扱っている転職エージェントは、dodaチャレンジとatGPです。
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【障害者雇用 年収500万円以上】実例1:システムエンジニアで年収550万円を稼いでるAさん
ここからは、実際に障害者雇用で年収500万円以上稼いでいる方を紹介していきます。
まずは、システムエンジニアで社内インフラや社内システムを構築しているAさんです。
Aさんは、難聴の障害をもっているため、耳が聞こえません。
基本的には、全てテキストでのやり取りですが、仕様書を作り、担当者が仕様書のチェックなどを行った上で、Aさんに依頼する業務フローとなっているため、業務のほとんどは、システム構築もしくは、デバックや不具合の修正を行っています。
Aさんは、ある事業所の社内システムをほぼ作ったため、そこのシステムを全て把握しているのはAさんだけとなり、会社にとってAさんは貴重な人材となっています。
Aさんも元々は契約社員でスタートしましたが、わずか2年で正社員雇用され、それから今まで10年以上働いています。
契約社員時で年収300万円程度、正社員時で年収450万円、今では年収550万円を稼いでいます。
この事例からわかる通り、会社にとって貴重な人材となると、待遇はグッと良くなることがわかりますね。
【障害者雇用 年収500万円以上】実例2:経理職でマネジメントを行っているBさん
続いて、経理職でマネジメントを行っているBさんです。
Bさんは、経理での経験を積み、今では部下20名前後を束ねる部長さんですが、半身不随で車いすで生活しています。
Bさんは、経理事務の補佐から始め、今後経理でキャリアを積むことを決め、日商簿記2級や税理士の資格と取り、徐々にステップアップしていきました。
経理の専門的な知識を身に付けつつ、マネジメントにもチャレンジしていったことで、障害者雇用で部長職まで昇格しています。
Bさんは、一般雇用の人と同様に働き、成果を出してきたことで、出世しています。
そして、今では年収700万円を超えています。
自分のキャリア形成を早い段階から行い、ひたむきに努力し、成果をだしてきた結果ですね。
障害者雇用でも、管理職やマネジメント職ができる良い例です。
【障害者雇用 年収500万円以上】実例3:本業+副業で年収600万円を稼ぐCさん
最後は、本業+副業で年収600万円を稼ぐCさんです。
Cさんは、精神障害を患っており、本業は営業事務の補佐を行っています。
契約社員でフルタイムで働いており、本業の年収は約300万円です。
本業は、残業がほぼなく、毎日定時で上がることができるため、収入を増やすために、副業を始めたのがきっかけで、どんどん副業で稼ぐようになりました。
副業は、アプリ開発で今では年収300万円とほぼ本業と変わらない額稼いでいます。
Cさんはアプリ開発を行うために、まずはスクールに行きプログラミングを学んだ上で、クラウドソーシングなどで案件を受注していました。
最初は、低単価で受注していましたが、様々な案件を行い、実績を積んだことで、高単価で案件を受注できるようになり、効率良く稼ぐことができるようになったようです。
複数の収入を持つことは、収入がアップするだけでなく、リスク回避、精神的にも安定し、この働き方を続けていきたいとCさんは考えているようです。
スキルを身に付けることは大変ですが、頑張ってスキルを身に付け実績を積めば、効率的に稼げるようになるのは、魅力的ですよね。
【まとめ】障害者雇用で年収500万円は可能
障害者雇用の場合は、給料が少なく平均年収200万円程度と言われることが多いですが、中には年収500万円以上稼ぐ障害者雇用の方も居るのも事実です。
年収500万円以上稼ぐ人の特徴は、下記の通りです。
障害者雇用で年収を上げたいと考えている方は、ハイクラス求人を狙うのがオススメです。
ハイクラス求人は、非公開求人が多いため転職エージェント経由でないと見ることは難しいです。
まずは、ランスタッド、dodaチャレンジとatGPの転職エージェントに登録してみて、自分にマッチするハイクラス求人がないかチェックしてみてくださいね。