いろいろな企業に応募しているのに、全然書類選考が通らない・・・。書類選考ってこんなに通らないものなの?
なんで書類選考が通らないのかわからない・・・。通らない原因がわからないから、対策の打ちようがないよ。。。企業は、提出書類のどこを重視しているの?
就職や転職活動で、さまざまな企業に応募しているものの、なかなか書類選考が通らず、お祈りばかり来る、なぜ書類選考が通らないのかわからない、そんな悩みを持った方は多いです。
選考に落とされ続けることで、「私は、社会に必要とされない人間なんだ・・・」と落ち込んでしまう人も多いです。
また、落とされた理由がわかれば、改善できるのに、なかなか落とされた理由を知ることもできませんよね。
この記事では、障害者雇用の採用担当だった私が、応募書類で見るポイントと、書類通過する人の特徴を解説していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
結論を言うと、ブランクや転職回数が少ないなど履歴書が汚れてなく、応募職種も経験があり、障害内容や等級も問題がなければ書類選考は受かります。
しかし、書類選考通過率は5~10%と狭き門で、なかなか受からない・・・と悩む人は多いのも事実です。
そういった人は、応募書類の中で上手く自身のことをアピールできていないのかも・・・。
また、面接で落ちる人は、応募書類でイメージしていた人と実物に差があったのかもしれません・・・。
実際、障害者雇用の採用は、応募書類で8割決まります。
障害者雇用で転職活動が上手くいかない人には、上手くいかない理由が必ずあります。
ただ、それを自分で見つけるのは難しいので、第三者や客観的視点からアドバイスや添削をしてもらいましょう。
そこでオススメなのが、転職エージェントです。
転職エージェントはいわゆる転職のプロです。まずは、転職のプロに相談してみましょう。
【障害者雇用枠】採用の合否は、8割書類選考で決まる!
続いて、障害者雇用枠で求人を探し応募した際に、採用の合否が決まるタイミングはいつなのか、知りたいですよね。
ここでは、採用の合否が決まるタイミングや1番重視しなければいけない選考について解説していきます。
早速結論を言ってしまうと、8割は応募書類(書類選考)で決まります。
そして、残りの1.5割は1次選考の面接で、応募書類の確認と裏付けです。
2次選考、最終(3次)面接がある場合は、配属先の部門の上司との面接の場合が多いですが、0.5割の顔合わせだと思って問題ないです。
1次選考の結果と応募書類から、「2次選考に来てください」と伝える時点で採用を前提で確認するつもりで候補者に連絡をしています。
また、最終(3次)面接がある場合、顔合わせの意味合いが大きいです。
応募書類で履歴書や職務経歴書からわかるあなたの人柄を把握し、1次選考の面接で具体的に確認するといったイメージです。
1次選考の面接を通過できてしまえば、2次選考の面接では入社前にイメージを付けるためにあっておく、確認しておくような感じです。
なので、障害者雇用枠への就職は応募書類を送った時点である程度結果は出ていると思っておいた方が良いです。
それだけ、障害者雇用の場合、応募書類が大切なんです。
障害者雇用の書類選考通過率は、3~10%。
そもそも、書類選考の通過率ってどれくらいなのか、知っておきたいですよね。
転職に必要な選考の通過率は、おおよそ下記の通りです。
- 書類選考3~10%
- 一次面接50~60%
- 二次面接55~70%
- 最終面接80%
上記の数字は、あくまで目安ですが、経験上、障害者雇用の場合、書類選考が1番の難関です。
そのため、書類選考に通過できたら、応募企業はあなたを採用する意欲があると見なして問題ありません。
私の会社では、書類選考を通過した方の約7~8割の方が、実際に採用されています。
【書類選考が通らない原因かも…】応募書類で企業が見るポイント
先ほど、応募書類で合否が8割決まるとお伝えしましたが、
企業側、採用担当側は応募書類のどういったところを具体的に確認しているのか知りたいですよね。
ここでは、具体的に起業側、採用担当側が応募書類のどこをどんな風に確認していくのか、解説します。
基本的に上記の順で確認していきます。
書類選考で見るポイント1:ブランク
「ブランク」とは、前職の退職から次の転職の間の無職の期間です。
障害者雇用枠への応募で、1番最初に見るのは、ブランクがあるかどうかです。
基本的に、明白な理由がなく、1~1.5年のブランクがある場合は、不採用にします。
ブランクについて詳しく知りたい方、ブランクがすでにある方は、こちらの記事に対策も記載しているので参考にしてみてください。
書類選考で見るポイント2:転職回数と理由
次に見るところは、「転職回数と理由」です。
ブランク期間が短く、問題が無ければ、職務経歴を見ます。
転職回数が2回以上ある場合は、理由も確認します。
例えば、20代で転職が5回以上ある、30代で7回とかの転職は理由がどうであれ、なにかしら問題があると見ます。
特に、短期間に一カ所の就労が短くて転職を数回している場合は、要注意となります。
転職回数が多い場合は、それだけで書類選考で落とされる可能性が高く、難しいです。
実際、転職回数別就職率を見てみると、転職回数の回数を重ねるごとに厳しくなっていることがわかります。
すでに転職を2回以上している方は、直接応募やハローワーク経由の応募は極力やめて、
企業の採用担当者に口頭でサポートができる転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントからフォローしてもらうことで、「そこまで言うなら一度会ってみよう」と企業側が思ってくれることも多いです。
こちらで転職回数と転職理由について詳しく解説しています。
>>【障害者雇用】転職回数が多いと不利!?結論、転職理由次第
書類選考で見るポイント3:障害者名と等級
次に見るのは、応募者の障害です。
障害名や等級を確認しつつ、履歴書をもとに産業医や保健師にアドバイスを貰います。
それによって、受け入れが難しいと判断した場合、そこで落とされます。
受け入れが可能と判断した場合は、応募書類を参考に配慮として何が必要かを検討します。
履歴書と一緒に障害について説明した書類(「私の障害について」)があると、企業側にどういった配慮を求めているのか理解できるので、ポイントは高いです。
障害について説明した書類「私の障害について」の作成方法は、こちらの記載を参考にしてみてください。
産業医や保健師、障害についてを説明した書類から、事前に想定される必要な配慮の候補を挙げ、1次選考の面接で確認します。
転職エージェントを利用すると、履歴書だけでなくメールや口頭で障害について企業側に説明してくれるので、障害によっては転職エージェントを上手く活用したほうが転職活動がスムーズに進みますよ。
転職エージェントの利用をおすすめする理由は、こちらの記事にまとめています。
書類選考で見るポイント4:自己PR・職務経歴
続いて、自己PRと職務経歴を見ます。
自己PRと前職または現職の企業と配属先を見れば、あなたが持っているだいたいのスキルは把握できます。
特に、募集職種と似たような仕事、職種であれば特に問題ありません。
経験があり、同じように仕事ができると判断します。
しかし、前職または現職と全く違う職種に応募する場合は、何か裏付けやその仕事ができるという根拠が必要になります。
具体的には、資格を持っている、もしくは、学習中である、募集職種に応じたポートフォリオがあるなどです。
職種を変えたいなら、その職種の仕事ができることを証明する必要があるので、少しハードルが上がります。
自己PRの記入方法は、下記の記事にまとめています。
書類選考で見るポイント5:志望動機
最後に、志望動機です。
ここでは、あなたの志望度を確認し、「長く働いてくれるか」を確認します。
志望度が高そうな志望動機であれば、企業も安心してくれますが、
反対に、どこの企業にでも当てはまるような志望動機だったり、使い回されているような志望動機だと、
「とりあえず数打てば当たると思っているのかな」「採用しても志望度は高くないしすぐに辞めそうだな」と思わます。
企業は、採用や入社後の教育にコストをかけているため、なるべく長く働いてくれる人を求めます。
特に、障害者雇用の場合、離職率が高いのでここは慎重になります。
「志望度の高さ」=「ちょっとやそっとのことでは辞めない、長く働いてくれる」
と企業は思ってます。
志望動機は、重要視されているので、しっかり書きましょう。
障害者雇用における志望動機については、こちらの記事にまとめています。
>>【職種別23例文】障害者雇用の伝わる志望動機を紹介!ポイントは、「自分の強み」と「企業への想い」
障害者雇用枠で見る書類選考は、ほぼこれくらいです。
【採用されたい…!】書類選考を通過させる方法
なかなか書類選考が通過しない・・・、面接まで行きつかない・・・と悩んでいる方向けに、書類選考の通過率をアップさせる方法を紹介していきます。
書類選考通過率をアップさせる方法1:経験のある職種に応募する
まず1つ目は、「経験のある職種に応募する」ことです。
同職種の場合、企業も「この仕事はできる」と判断してくれます。
また、教育する手間も省けますし、即戦力として採用できるので、企業側の採用意欲は高くなります。
前職もしくは現職で確実にこの仕事ができるという証明ができている状態なので、企業側も安心なんです。
同業界、同職種の場合は、さらに強いです。
書類選考通過率をアップさせる方法2:志望動機・自己PRは一貫性を持たせ、効率良くアピール
志望動機と自己PRに一貫性を持たせることで、効率良くあなたの主張を企業や採用担当に伝えることができます。
具体的にいうと、自分の持っているスキルを活かすことができ、さらに企業に貢献できるということを伝えます。
例えば、「これまで培ってきた○○のスキルを最大限活かしつつ、発展性・将来性がある○○業務であれば、御社に貢献できると思いました」などです。
このように、自己PRで自分をアピールし、そのアピールポイントを企業や業務内でどう活かせるのかというところをリンクさせれば、一貫性を持たせることができます。
一貫性がある自己PR、志望動機だと、こちらも求職者の人柄や雰囲気を理解しやすいです。
書類選考通過率をアップさせる方法3:転職エージェントから口頭でフォローしてもらう
自分の力で転職活動を頑張るのも良いですが、自分一人の力では限度があります。
しかも、一人で転職活動をするのは難易度が高いですし、大変です。
応募書類や面接で、全て企業側に伝えたいことを伝えられる人は問題ありませんが、
そもそもコミュニケーションが苦手だったり、あがり症で面接が苦手という人も多いです。
また、転職回数が多かったり、ブランクがあるなど履歴書が汚れてしまっていたり、上手く書けている自信がない人も居るでしょう。
そういった人は、転職エージェントを利用して、必要なサポートを受けたり、企業にメールや口頭でフォローしてもらいましょう。
こういったフォローがあることで、書類選考の通過率は格段にアップします。
実際、直接応募やハローワーク経由の応募の場合、書類選考通過率は1割程度と言われており、10社応募書類を送ったら、1社面接に呼ばれる程度です。
しかし、転職エージェントを利用した場合、書類選考通過率は3割程度で、直接応募やハローワーク経由の応募の約3倍です。
直接応募やハローワーク経由の応募だけでなく、転職エージェントも併用するのがオススメです。
転職エージェントは無料で利用できるので、一旦使ってみてから考えるのもアリです。
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転職エージェントの利用をおすすめする理由は、こちらの記事にまとめています。
【障害者雇用】採用される人の特徴
採用される人の特徴は、下記の通りです。
こういった人が、書類選考を通過しやすい人です。
もし、上記の中で、1つでも当てはまらない項目がある場合、自分一人で転職活動をするのではなく、
転職のプロである転職エージェントを利用し、サポートしてもらうことをオススメします。
自分一人で頑張っても、限度がありますからね・・・。そういった場合は、誰かに助けを求めましょう。
障害者雇用に特化した転職エージェントであれば、障害者雇用の求人をたくさん扱っていますし、さまざまな相談にも乗ってくれますよ。
障害者雇用に特化した転職エージェントのおすすめは、ランスタッドとdodaチャレンジです。
どちらも業界大手サイトなので、安心して利用できます。
転職エージェントの利用をおすすめする理由は、こちらの記事にまとめています。
【障害者雇用の採用】採用されやすい人の裏事情
ここまで、障害者雇用枠で採用されやすい人の特徴を解説してきた内容は、公にできるものばかりですが、
元障害者雇用採用担当の私だからこそ知っている、実は表立って言えない、裏事情も解説していきます。
実際に企業は、障害者雇用促進法で障害者の雇用が義務付けられていますが、未だに障害者の雇用は難しいと思っています。
具体的には「どんな仕事を与えればよいかわからない」「どう接すれば良いかわかならない」「教育しにくい」などです。
また、配属先の上司レベルだと障害に対する理解も薄いです。
そのため、企業側は障害者雇用で採用したがる障害者には特徴があります。
上記のような人を、企業は採用したがります。
特に、身体障害者の場合は、車いすならバリアフリーが整っていればOKですし、聴覚障害の場合、仕事の仕方をその人の障害に合わせてもらえれば問題ありません。
また、過去に採用実績がある方は、採用実績があるので他の障害よりも障害についての理解が深まっていますし、どうコミュニケーションを取っていけば良いか把握しているため、安心して採用できます。
反対に、過去に採用したけど、あまり良くなかった・・・という場合は、不利になります。。。
そのため、上記に当てはまらず、なかなか転職先が決まらないのであれば、直接応募やハローワーク経由で応募するのではなく、転職エージェントの力を利用してみてくださいね。
転職エージェントであれば、過去の採用実績やその企業の離職率、正社員登用実績など、求人企業の内情に詳しいので、表には出ない情報を教えてもらえます。
障害者雇用の特化している転職エージェントの中でも、大手サイトであるランスタッド、LITALICO仕事ナビやdodaチャレンジを利用しておけば、まず間違いないです。
【まとめ】書類選考を通過できれば8割採用される現実!
障害者雇用の8割は、応募書類で合否が決まります。
企業が応募書類をチェックするポイントは以下の通りです。
上から順に重要になっています。
ブランク期間が1~1.5年以上ある場合、転職回数が3回以上ある場合は、書類選考に通過することはすごく難しいです。
ただ、採用されないという訳ではありませんが、自分一人で転職活動を行っていくのは大変ですし、辛くなります。
そのため、転職エージェントを利用して、必要なサポートを受けつつ、口頭やメールで企業に助言してもらったり、アピールしてもらえるため、書類選考通過率はグッと上がりますよ。
完全無慮で利用できるので、上手く利用し、自分に合った企業への転職を実現してくださいね。