特例子会社は給料が低い?生活できない?その理由と対処方法を解説!

キャリアの悩み

できれば特例子会社での就職を考えているけど、給料が少ないって噂を聞くけど本当?

特例子会社で働くことを考えているけど、生活できないのは困る…なにか対処方法はないの?

特例子会社は、障害者の働きやすさを考慮した会社です。

そのため、一般企業と比べると勤務形態や仕事内容などが障害者向けとなっていて働きやすいメリットがあります。

しかし、特例子会社は「給料が安い」「生活できない」と言われることも多いです。

この記事では、なぜ特例子会社の給料が安いと言われるのか、給料を上げるために何をすれば良いのかについて解説していきます。

本記事は、大手メーカーの特例子会社で15年働くがNaoが執筆しました。

10年間、契約社員として事務作業を行っていましたが、向上心を持ち真面目に働いてきた結果、現在では、リーダーとして部下10名をまとめつつ、採用業務も行っています。

この経験から、特例子会社の実態や実情、特例子会社への転職など、特例子会社にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。

先に結論を言うと、特例子会社の多くは年収250万円以下と他に比べるとお給料は低めです。

その理由は、「最低賃金を考慮して、お給料を決めている企業が多いから」です。

また、業務内容も直接利益を出す業務はほとんどなく、業務補佐のような業務が多いので、必然的に低くなってしまっています。

もちろん、特例子会社でも昇進・昇格はあるので、向上心を持ちつつ、真面目にコツコツ働くことができれば、お給料は徐々に上がっていきますし、正社員になることもできます。

特例子会社への転職を考えている方へ

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特例子会社は、求人を見つけるのが難しいですし、人気も高いため、倍率はかなり高いので、どれだけ求人に出会えたかで明暗が分かれると言っても過言ではありません。

また、内定を貰うためには、それなりの準備や対策が必要です。

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転職エージェントについてもっと知りたい方は、こちらの記事にまずは目を通してくださいね。

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特例子会社の給料が低いのはホント

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障害に配慮してもらいつつ働きたい方は、特例子会社への就職・転職を考えている方は多いです。

ただ、いろいろ調べていくと「特例子会社の給料は低い」「生活できない」といったことを耳にします。

実際に、特例子会社のお給料事情について知らずに、就職してしまった方も少なからず居ます。

野村総合研究所が調査した結果によると、特例子会社の給料は以下の給料になっています。

年収割合
101~150万円21.6%
151~200万円33.5%
201~250万円21.6%
251~300万円10.8
301~350万円7.2%
351~400万円3.0%
401~450万円1.2%
451~500万円1.2%
500万円以上1.2%

上記の表を見ると、年収300万円の人は一握りで、ほとんどの人が250万円以下という結果になっています。

年収のボリュームゾーンは、151~200万円です。

仮に、年収が200万円だとすると月収16万円程度です。

月収16万円でも生活することはできますが、給料が良いとは言えませんよね…。

一般企業に勤める人の平均年収400~500万円と比べると、特例子会社の給料はかなり低いです。

特例子会社の給料が低い3つの理由

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特例子会社の給料が低い理由は、下記の3つです。

特例子会社の給料が低い理由
  • 軽作業が多く、利益が出る仕事が少ない
  • 特例子会社は利益目的で設立されていない
  • 給料が最低賃金ギリギリで設定されやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

特例子会社の給料が低い理由1:軽作業が多く、利益が出る仕事が少ない

特例子会社の仕事は、障害者に考慮した業務がほとんどです。

基本的に、軽作業が多く、下記のような作業を割り当てられます。

  • オフィスや工場の清掃
  • サポート業務
  • メールの仕分け
  • 印刷
  • 工場製品の組み立て
  • データ入力作業

軽作業は障害者にとって取り組みやすいですが、企業の利益という観点から見ると、微妙です。

それもそのはずで、親会社で利益を生みつつ、そのサポートをするのが特例子会社の役割だからです。

当然ながら利益を上げている親会社に高報酬を与えられ、サポート業務を中心に行っている特例子会社は二の次になります。

特例子会社の特性上、高報酬な仕事が与えられない仕組みになっているのも給料が低い一因です。

特例子会社の給料が低い理由2:利益目的で設立されていない

特例子会社は親会社の障害者雇用率を上げるために設立されていることが多いです。

野村総合研究所の調査では、以下のような結果になっています。

特例子会社設立の目的割合(100%)
障害者雇用の上昇80.5%
CSRへの貢献61.5%
障害者を雇用しなかった場合に支払う納付金の削減41.4%
売上・利益への貢献24.3%
引用:野村総合研究所

売上や利益への貢献目的で特例子会社を設立している企業は、4社に1社の割合です。

つまり、たいていの企業が利益目的で特例子会社を作っていないのです。

一方、障害者雇用率の上昇を目的として特例子会社を設立している企業は80%です。

ほとんどの企業は、与えられた法定雇用率を満たすためだけに特例子会社を設立しているので、特例子会社の給料を安く設定することも多いです。

また、仕事内容も親会社のサポート業務が中心で単純で簡単な業務が多いことも、必然とお給料も低い一因です。

特例子会社の給料が低い理由3:給料が最低賃金ギリギリで設定されやすい

野村総合研究所の調査で、特例子会社の給与制度設定の方針に関するアンケート結果は下記の通りでした。

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全体の85.7%の特例子会社は、最低賃金を考慮して設定されていると答えています。

この事実を見ると、やはり特例子会社は利益目的ではなく、法定雇用率を達成するために設立していることが多いです。

障害への配慮よりもお給料を重視するなら、特例子会社よりも障害者雇用枠がオスス

メです。

ただ、特例子会社でもお給料を上げていく方法はあります。

特例子会社で給料を上げる方法

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特例子会社のお給料は低いですが、障害者への配慮がなされているところで働きたいという方も多いです。

特例子会社で働きつつ、給料を上げる方法は、3つあります。

特例子会社で給料を上げる方法
  • 正社員で入社する
  • 勤続年数を重ねる
  • 昇給を目指す

それぞれ詳しく解説していきます。

特例子会社の給料を上げる方法1:正社員で入社する

特例子会社でも正社員やパート・アルバイトなど雇用形態がいくつかあります。

一般企業と同じで、パート・アルバイトよりも正社員の方が給料が高いです。

正社員だと昇給制度を採用している所も多いので、長く働くことで給料も上がりやすくなります。

しかし、正社員で働くとなると、労働時間が長くなったり、

仕事内容がマネジメント業務メインなど難易度が高い仕事を任されます。

給料を上げるために無理して働くと、障害が悪化して働けない体になるかもしれないので注意が必要です。

正社員で長期就労するためにも、仕事内容や会社の勤務形態はきちんとチェックしておきましょう。

特例子会社の給料を上げる方法2:勤続年数を重ねる

会社によっては、勤続年数に合わせて給料を上げてくれます。

一般企業でも年々給料が上がる制度を採用しているところは多いです。

個の場合、勤続年数を重ねるだけで給料が上がっていくので、特別な工夫なども必要ありません。

勤続年数を重ねるのは時間がかかりますが、働けば着実に給料アップが期待できます。

ただし、企業によってはそもそも昇給制度を設けてない企業もあるので、注意が必要です。

特例子会社の給料を上げる方法3:昇給を目指す

昇給制度を採用している企業の中でも、障害者が実際に昇給している実績も重要なポイントです。

「昇給あり」と謳っている企業でも、口だけで大した実績がない企業もたくさんあります。

確実に昇給制度の有無を確認するためにも、在籍する障害者がどの役割に居るのか聞いてみましょう。

実際に障害者でも重役になっている実績があれば役職を目指してがんばれそうですよね。

特例子会社でも給料を上げる方法はありますが、給料を重視するなら障害者雇用枠の方が良いかもしれません…。

給料や条件が良い特例子会社の選び方!

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特例子会社は、障害者に対して様々な配慮をしてくれるので、働きやすいのは間違いないです。

確実に配慮を受けられる環境で、給料もそれなりの金額を望むなら、企業選びが重要になってきます。

ただし、最初から高い給料を狙うのは、難しいので、安定して働きながら、給料を徐々に増やしていくのが現実的です。

徐々に給料アップを目指すなら、下記のような企業を選びましょう。

給料や条件が良い特例子会社の選び方
  • 正社員募集をしているところを選ぶ
  • 頑張り次第で、管理職(部長やリーダー)に障害者でもなれるところを選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

特例子会社の選び方1:正社員募集をしているところを選ぶ

安定しつつ給料もある程度貰いたいなら、やっぱり正社員の方が良いです。

2016年の野村総合研究所の「賞与制度の有無」に関する調査結果は以下の通りでした。

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賞与が全員にある企業は45.6%の半数を占めていますが、正社員のみ賞与がある企業は23.1%と4社に1社です。

こう見ると、正社員でなくても賞与がもらえるからいいかと思ってしまいがちですが、ここで落とし穴があります。

正社員とパート・アルバイトや契約社員とでは、賞与でもらえる金額にかなり差が出ます。

正社員だと数十万円もらえるにも関わらず、パート・アルバイトだと数万円しかもらえないという場合も全然あり得ます。

そう考えると、やっぱり正社員にならないと生活していくのはキツイです。

そのため、求人を探す際には、正社員募集をしているか、そして、どれくらいの割合で正社員になれるかは徹底的にリサーチしておいた方が良いです。

正社員の割合や昇給・賞与など求人票だけではわからない内情は、転職エージェントが詳しい情報を持っているので、転職エージェントを利用し、聞いてみるのがオススメです。

特例子会社の選び方2:昇進・昇格がある会社を選ぶ

特例子会社の中には、昇進・昇格がある会社、ない会社がそれぞれ存在します。

基本的に正社員になれば、昇進・昇格がありますが、契約社員でも昇進・昇格制度がある会社もあります。

最初から正社員で働くことができれば、問題ありませんが、契約社員から正社員や昇進・昇格を狙っていく場合は、その旨が求人に書かれているか、きちんとチャックした方が良いです。

求人に書かれていない場合は、問い合わせたり、面接時に質問してみても良いですね。

エージェント経由の求人であれば、エージェントに聞いてみましょう。

最初は、お給料はずっと変わらないのは、仕方ない…わがままばっかり言っていられない…と思ってしまいがちですが、後々やっぱり後悔したり、それが理由で転職したいと考えるようになってしまうものです。

障害者でも、リーダーやマネジメントなど重要ポジションに就ける可能性がある会社を選ぶことで、モチベーションアップにも繋がりますし、その会社でのキャリアを見据えることもできます。

給料が上がれば、安定して長く働きたいと思うのも自然ですし、長期的なメリットが大きいです。

特例子会社への転職を目指すなら、エージェントの活用がおすすめ

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特例子会社への転職を目指すなら、転職エージェントの利用がオススメです。

特例子会社への就職を考えている方でも、きちんとした配慮があれば障害者雇用枠でも大丈夫という方も多いです。

実際、特例子会社には全国に400~500事業所しかなく、狭き門です。

特例子会社に絞らず、障害者雇用枠でも十分配慮が受けられる企業に絞って就職・転職活動をしていくほうが、効率的ですし、結果的に自分に合う企業に出会えますよ。

障害者枠の求人を探すのは簡単ですが、自分に合う企業を探すのは難しいですし、求人票だけでは判断できないことも多いです。

そのため、転職エージェントを利用し企業の内情や実績を理解した上で、就職するかしないか判断したほうが、「失敗した…」「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクが軽減されます。

安定して長く働きたいなら、企業の内情や実情はなるべく把握しておいたほうが良いです。

転職エージェントは、企業の内情や実情に詳しいだけでなく、求人探しや、応募書類の添削やアドバイス、面接練習など、様々なサポートをしてくれます。

もちろん、正社員求人や正社員登用ありの求人もたくさん扱っています。

また、面倒な企業とのやり取りもすべて代行してくれるので、転職活動に集中できます。

おすすめの転職エージェントは、障害者雇用に特化しているランスタッドdodaチャレンジです。

どちらも業界大手サイトで手厚いサポートが受けられるにも関わらず、完全無料で利用できます。

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特例子会社・障害者雇用枠・一般枠で迷ったら…

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結局、自分はどういった働き方をすれば良いのかわからない、迷ってしまうなら、

給料重視か配慮重視かで選ぶのがオススメです。

お給料目的で会社を選ぶなら、一般企業

特例子会社や障害者雇用枠で給料を上げる方法もありますが、

配慮がほとんどいらない、障害を隠して就職するクローズでも問題ない、それよりも給料を重視したいのであれば、

「一般企業」への就職がオススメです。

配慮といった配慮が必要なければ、一般企業で働いた方が、給料は高くなりますし、昇給やキャリアアップも目指すことができます。

ただ、この場合、健常者と同等に働く必要があるので注意が必要です。

また、障害を隠して働くクローズは1年間で7割が辞めてしまうほど、離職率が高いです。

障害を隠して働くクローズ就労については、こちらの記事を参考にしてみてください。

>>【クローズ就労】1年間で7割が辞める現実…

配慮もお給料も欲しいなら、障害者雇用枠

配慮もしてもらいたいし、お給料もそれなりに欲しいなら、一般企業の障害者雇用枠がオススメです。

健常者に混じって働くことになるので、障害への理解度は正直職場や上司次第で、運的要素が大きいです。

ただし、周りの人や上司が障害に理解があると、とても働きやすいですし、

仕事量を増やしていったり、仕事の幅も徐々に広げることが可能なので、キャリアアップ・スキルアップも目指せます。

給料も特例子会社に比べ良い場合が多く、正社員になると待遇もグッと良くなります。

配慮も欲しい、給料も欲しいという方に、障害者雇用枠は持ってこいです。

配慮重視で働くなら、特例子会社

十分な配慮やサポートが欲しい、配慮がないと働けないなどの場合は、特例子会社がオススメです。

給料だけで仕事を決めてしまうと、後々後悔したり、仕事が続かず結局退職する羽目になってしまいます。

給料を上げるのは簡単なことではありませんが、給料を上げるためには、長く安定して勤めることが1番大事です。

安定して長く働けるか不安…という方は、まずは特例子会社で働き、安定して働くことができる、フルタイム勤務ができるといった実績を作り、給料が高い職種の障害者雇用枠に転職するのもアリです。

働くベース作りに持ってこいなのが、特例子会社です。

【まとめ】特例子会社は給料が低い?生活できない?…これは、事実。

特例子会社の給料が低いのは、事実で、平均年収のボリュームゾーンは月収16万円程度です。

これで、一人暮らしはかなり生活が厳しく、人によっては生活できないレベルです。

特例子会社は、障害者雇用のために設立した企業であり、給料方針も最低賃金をベースに考えている場合がほとんどです。

また、親会社のサポート業務が主となり、業務も単純で簡単なものばかりなので、必然的に給料が低くなります。

ただし、十分な配慮を受けられますし、サポート体制も充実している場合が多いので、安定して働くことを重視している方は、特例子会社がオススメです。

障害者雇用枠と特例子会社で悩んだら、障害者雇用のプロである転職エージェントに相談してみてくださいね。

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