障害者雇用の末路ってひどいの?
「障害者雇用はやめとけ」「最悪」「ひどい」と聞くけど実際どうなの?
「障害者雇用」と検索すると、「やめとけ」「最悪」「生活できない」などネガティブワードが並んでいますよね。
なぜ、障害者雇用はこういったネガティブワードが並ぶのでしょうか?その理由や、実情についてこの記事で解説していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
結論をいうと、全部が全部障害者雇用の末路が「最悪」「ひどい」という訳ではありません。
中には、障害者雇用で満足して働けている人も多いですが、実際は、職場次第が大きいです。
職場によって、障害を理解してもらいつつ、適切な配慮を受けて働けている人もいれば、
障害への理解や配慮もなく、給料が少ない単純作業でやりがいもない、こんなのであれば一般雇用にすればよかったと言う人も居ます。
正直、障害者雇用が良いか悪いかは、職場次第なので、自分に合う職場で働くのが1番です。
ただ、自分に合う職場を自分で見つけるのは難しいので、転職エージェントの手を借りましょう。
職場選びで失敗する確率がグッと下がりますよ。
【障害者雇用の末路】「最悪」「ひどい」などネガティブワードばかりな理由
「障害者雇用」について調べていると、「最悪」「ひどい」など、ネガティブなワードがたくさん出てきます。
なぜ、障害者雇用は、「最悪」「ひどい」などネガティブワードばかり並ぶのか、その理由は以下の通りです。
給料が安く、キャリアアップを見込めない単純作業ばかりで、将来が見据えられないなど、給料と生活の不安から、障害者雇用が「最悪な末路」と言われている理由です。
これだけ見ると、やっぱり障害者雇用はデメリットだらけ・・・と感じてしまいがちですが、実際、メリットも大きいです。
など、障害を理解してもらえたり、配慮してもらえるので、職場に定着できる人が多いです。
実際、障害を隠して就職した場合、下記のグラフからわかる通り、約7割の人が1年以内に辞めています。
障害者雇用で働いた場合の1年以内の離職率は、約3割なので、なんと2倍以上の人が障害を隠して就職すると離職してしまうのが現状です。、、
下記のグラフからわかる通り、短期間で離職し、転職を繰り返せば、再就職が難しくなり、昇給の機会も失います。
「障害者雇用」よりも、むしろ転職を繰り返し、職を転々とするほうが最悪な末路になります。。。
障害を隠して就職するクローズ就労と、障害を公表して就職するオープン就労、どちらで就職するか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
また、職を短期間で転々とした場合の末路については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【障害者雇用の末路】実情は、不満を持ちつつ働いている人が多い
先ほども説明したように、障害者雇用の場合、障害に理解を求めたり、配慮してもらうことで、長く働くことができる可能性が高いです。
ただ実際、メリットよりもデメリットのほうが大きいと感じている人も多いのが現実です。
そのため、障害者雇用の末路は、給料や生活の不安から「最悪」「ひどい」と言われるのです。
会社によっては、障害者雇用のメリットがかなり少なかったり、限られたものなっています。
ここでは、障害者雇用の実情を紹介していきます。
給料が安くすぎる
障害者雇用の給料は、一般雇用の平均と比べると安くなりがちです。
下記の表が、それぞれの平均月収ですが、やっぱり給料は一般雇用と比べ少なめです。
区分 | 平均月収 |
日本人全体 | 約27万7千円 |
身体障害者 | 約21万5千円 |
知的障害者 | 約11万7千円 |
精神障害者 | 約12万5千円 |
発達霜害者 | 約12万7千円 |
障害者雇用だと、お給料が少ない原因は、大きく3つです。
特に、精神・発達障害の人は、フルタイムで働くことが難しかったり、短期間で離職する人が多いことも大きな要因です。
障害者雇用で収入を上げたいのであれば、フルタイムで働けるように体調を整えたり、正社員を目指すのが近道です。
さらに、専門的なスキルを身に付けられると、より高収入を狙えます。
専門職を狙っているなら、障害者雇用に特化した転職エージェントに相談したり、ハイクラス求人の紹介をお願いしてみるのもアリです。
正社員を目指すなら、こちらの記事を参考にしてみてください。
また、高収入を目指すなら、こちらの記事がオススメです。
配慮されない
続いて、「配慮されない」問題もあります。
面接時や採用時に、必要な配慮をお願いしていたにも関わらず、その配慮がされない・・・という場合もあります。
配慮されないのであれば、給料が安い障害者雇用で働かなければよかった・・・と感じている人も多いため、「最悪」「ひどい」と言っている人も居ます。
もちろん会社には、障害者雇用の方に対して合理的配慮をする必要があります。
ただ、ここからわかる通り、どんな配慮が必要か、どのくらい配慮が必要か決めるのは、企業や上司次第です。
そのため、配慮されることがほとんどないと感じている人が多く、障害者雇用の意味がないと思っている人が多いです。
配慮を求めても、それがわがままと捉えられてしまうこともありますからね・・・。
まだまだ障害への理解が薄いため、なかなか難しい問題です。。。
仕事がない、暇を持て余す
障害者雇用の方への配慮として、仕事を十分に与えないことを配慮と勘違いしている人も多いです。
仕事がなかったり、暇を持て余している期間が長くなると、「私はこの会社のお荷物」「周りは忙しそうにしているのに私だけ暇・・・会社に居づらい」と思ってしまうようになります。
そうなってくると、思考がどんどんマイナスな方向に行ってしまい、
「私が障害者だから、使えないと思っているんだ」「いじめられている」「私なんか居なくてもいいんだ・・・」となっていってしまいます。
そして、会社に居づらくなり、「障害者雇用だから、会社に居づらい、辛い」となるため、
「障害者雇用で働かなければよかった」「障害者雇用最悪」と言われてしまうのです。
実際、会社側や上司も障害者雇用の方にどんな仕事をどれくらい与えれば良いのかわからない、難しいと悩んでいます。
そして、あなたの想いも理解できていない可能性も高いので、
もっと仕事が欲しい、仕事量を増やしたり、業務の幅を広げてもらうために、上司や教育担当に1度相談してみるのが効果的です。
お互いが気を使いすぎて溝ができてしまっている可能性が高いので、話し合いでその溝を埋めていきましょう。
一定期間(2週間以上)仕事がなく、暇を持て余しているなら、社内ニートになってしまっています。
社内ニートかも・・・と思ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。
社内で孤立している
障害者は、マイノリティ(少数派)です。
また、障害者への理解が進んでいないこともあり、社内で孤立してしまうことも多いです。
一般雇用の人は、障害への理解や知識が薄いため、障害者の方とどう接したらいいかわからない、という方が多いです。
また、障害者雇用の人は簡単で単純な仕事ばかりでズルいと思われたり、
障害者雇用の人が居るから、一般雇用の人にばかり負担が重い仕事が集中するなど、
仕事の分担や扱いの違いから、障害者雇用枠と一般雇用枠の間で溝ができてしまうことあります。
さらに、障害者雇用の場合、同じ立場で悩みを相談できる相手が居なかったりすることも多いため、
孤独感を感じてしまい、「障害者雇用最悪」となってしまっている人も居ます。
社内で孤立してしまうのは辛いですよね。
こうなるのであれば、少し頑張って一般雇用にすればよかった・・・と思っている方も多いため、「障害者雇用最悪」となってしまうのです。
結局は、職場次第!安心して働ける職場を見つけた人の末路は…
ここまで、障害者雇用が「最悪」「ひどい」という末路になってしまう理由を解説してきました。
しかし、中には、「障害者雇用でよかった」と思っている方も居ます。
「障害者雇用でよかった」と思っている方は、以下のような職場で働けていることがほとんどです。
- 障害への理解がある
- 適切に配慮されている
- 仕事内容、量に満足している
以上のように、障害を理解してもらい、適切な配慮をしてもらえている方は、満足度が高いです。
今の職場で満足して働いている方は、もともと職場環境が良かったというのもありますが、
上司や教育担当、人事などと何度も面談をしてもらうなどして、自身の障害を適切に伝えてきた結果でもあります。
ただ、自分の障害を会社側を伝えても、理解を得られないことだってあります。
理解を得られるか得られないかは、伝え方も大事ですが、職場次第です。
残念ですが、どんなに頑張って伝えても理解を得られない職場もあります。
障害者雇用で満足して働けている方は、たまたま運がよかった可能性もありますが、
ほとんどは、障害者でも働きやすい職場を選んでいます。
安定して長く働ける職場を簡単に見つける方法
長く安定して働くなら、障害に理解があり、配慮してもらえる職場が良いですよね。
障害者でも働きやすい職場の条件は、下記の通りです。
こういった職場は、障害者の方への理解も進んでいますし、障害者の方が働きやすい職場環境を整えています。
また、障害者の方への対応や扱いにも慣れているので、働く側からするととっても働きやすいです。
しかしながら、こういった職場を自分で探し出すのは、正直難しいです。
なぜなら、こういった情報は表に出てこないからです。
これらの情報を知るためには、採用面接などで逆質問してみる、会社に問い合わせてみるしかないです。
しかし、もっと簡単に手っ取り早くこいういった情報を知る方法があります。
それは、転職エージェントに聞いてみることです。
転職エージェントは障害者雇用の採用実績や離職率など世に出回らない情報を持っているので、聞くと教えてくれます。
これなら、面倒なことなく簡単に情報を得ることができます。
障害者雇用は、安心して長く働きたい方におすすめの働き方
障害者雇用の末路は、「最悪」「ひどい」と言われがちですが、
実際は、障害者雇用で満足して働いている方も多いです。
ここまで説明したように、職場次第で、障害者雇用の末路が「最悪」になるか、「最高」になるかが決まります。
障害者雇用で働いてみて「最悪」と後悔している人の中には、障害者雇用を辞めて、一般雇用で働くことを検討している人も居ると思います。
しかし、障害を隠して就職した人の半数以上が1年以内に辞めてしまうのが一般雇用枠の末路です。
特に、精神障害や知的障害を隠して就職した人は、1年以内に7割以上が辞めるという最悪な末路が待っています。
障害者雇用は、職場次第ではありますが、安定して長く働ける可能性が高いです。
など、障害に配慮してもらえる安心感もありますし、「困っています」とハッキリ言えることは、障害者雇用のメリットです。
現状、最悪な末路しか想像できないなら、転職を検討しよう!
障害者雇用でも一般雇用でも、働く上で1番大切なものは健康です。
二次障害を発生させず、もしくは悪化させず、体調を安定させることは、何よりも大事にすべきことです。
立派な経歴やスキルがあっても、働けなければ意味がありません。
困りごとに配慮してもらえる、周りからの理解を得られる障害者雇用の方が、無理なく働けるので二次障害のリスクを減らすことができます。
障害者雇用でも一般雇用でも、無理して働き続ければ、ストレスを溜め込んで二次障害を発症させたり、悪化する危険があります。
体調が悪化して出勤できなくなると、逃げるように会社を辞めて職を転々とする末路です。
これでは、安定して長く働き続けることとは程遠くなります。
さらに、無理を重ねて症状が悪化すれば、再就職どころの話ではなくなります。
まずは、自分が無理せず安心して働けることを何よりも優先させましょう。
今の職場では、体調が持たない、長く働くことが難しいのであれば、早めに転職を検討してください。
転職活動は、現職中でもできるので、まずは情報収集から始めるのがオススメです。
良い転職先が見つからない、転職するのも厳しく今の職場でやっぱり頑張ろうと思ったら、現職に留まれば良いだけです。
リスクヘッジのためにも、可能であれば現職を辞めずに、並行して転職活動を進めましょう。
障害者雇用で転職するなら、転職エージェントがおすすめ
障害者の方でも働きやすい職場を求めるなら、障害者雇用に特化している転職エージェントがオススメです。
ハローワークで求人を探す方も多いですが、ハローワークでの求人情報では、職場の雰囲気や障害者でも働きやすい環境か判断することは難しいです。
障害者雇用に特化した転職エージェントであれば、雇用条件が良く、待遇も良く、安定している大企業の求人も多いですし、
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オススメの転職エージェントは下記の5つですが、それぞれ特徴があるので自分に合った転職エージェントを選んでくださいね。
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【まとめ】障害者雇用の末路
障害者雇用の末路は、「最悪」「ひどい」と言われる理由は、単純作業中心で、給料が安い、障害への理解が薄いことが原因です。
ただ、障害者雇用の広がりとともに、専門職など職種のバリエーションが増えてきています。
特に、大企業の求人が多い転職エージェントは、障害者雇用で正社員を目指すことも可能です。
障害を公にし、障害者雇用で働くことは、理解を得られたり、配慮してもらえるなどメリットが大きく、
長く安定して働きたいなら、障害者雇用で周りの理解を得ながら働くのが1番です。
障害を理解してもらえる安心感は、仕事だけでなく体調の安定にも繋がります。
今の職場で、長く働くことが難しい、最悪の末路しか想像できないのであれば、転職を視野に入れるのも自分を守る手段の一つです。