障害者雇用の場合、就職・転職活動ってどう始めたらいいの?
就職・転職活動するにあたって、何をしたらいいのかわからない…
いざ障害者雇用で就職・転職活動をしようと思っても、実際何から始めたらいいのかわかりませんよね。
まずは求人探しから…と思っても、求人が多すぎてよくわからない、どんな企業に応募したらいいのかわからないなど、悩みは多いですよね。
この記事では、障害者雇用の就職・転職活動のやり方・始め方を解説していきます。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
【障害者雇用】就職・転職のやり方・始め方は6ステップが王道の流れ
まずは、就職・転職活動を始めるにあたって、全体像を把握しておきましょう。
王道の流れは、以下の通りです。
- ステップ1自己分析
- ステップ2転職サービスに登録し、求人を探す
- ステップ3応募書類を作成する
- ステップ4気になる求人に応募する
- ステップ5面接対策を行う
- ステップ6(転職のみ)退職手続きを行う
各ステップ、それぞれについて詳しく解説していきます。
ステップ1:自己分析
就職・転職活動を始める上で、1番最初にやるべきことは、「自己分析」です。
「どんな業界に興味があるのか」「どんな仕事が向いているのか」など、自己分析がしっかりできていれば、求人探しや選考に躓くことが少なくなります。
自分が仕事を選ぶ上での軸を把握することが、自己分析の醍醐味です。
就職・転職活動をスムーズに進めていくためにも、まずは自分を知ることから始めていきましょう。
自己分析は、下記のポイントで考えておくと、その後のステップでも役に立ちますよ。
正直、「自己分析」は難しく、正解があるモノでもありません。
自分の気持ちに素直になり、過去の経験から何を想い、どんな未来を期待しているのか、自分の心の声を聞いてみてくださいね。
ステップ2:就職・転職サービスに登録し、求人を探す
自己分析と並行して、就職・転職サービスに登録し、求人を探していきます。
具体的な就職・転職サービスは、後半で紹介していますが、以下が、障害者の方向けの就職・転職サービス別の特徴です。
- 就職・転職エージェント:アドバイザーによる求人紹介
- 就職・転職サイト:自分で求人を探す
- 就職・転職サービス:エージェントとサイトのハイブリット型
- ハローワーク:ハローワークに設置してある検索機で求人を探し、気になる求人を窓口に持って行く
「就職・転職活動のやり方がわからない」という方は、転職エージェントを利用するのがオススメです。
転職エージェントは、キャリアアドバイザーがマンツーマンで求人探しを手伝ってくれたり、企業への応募や面接の日程調整などもあなたに代わって行ってくれます。
ちょっとした疑問は、LINEなどのチャットツールを利用して相談できるサービスもあるので、細かい悩みも解決しやすいです。
>>【コスパ抜群】障害者雇用の求人の探し方!効率重視で転職活動をしたい方必見!
ステップ3:応募書類を作成する
次に、履歴書や職務経歴書などの企業へ提出する書類を作成していきます。
どちらも「あなたがどんな人物であるか」を企業が判断するための重要な書類です。
新卒の場合は、履歴書のみですが、既卒で転職の場合は、履歴書と職務経歴書が必要になります。
履歴書の書き方
履歴書には、学歴や職歴だけでなく、資格や志望動機・自己PR欄があり、あなたがどんな人物で、どんな人生を歩んできたのかを全て記入します。
履歴書のフォーマットによって異なりますが、基本的な履歴書の記入項目は下記の通りです。
詳しい履歴書の書き方は、こちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
>>【障害者雇用】履歴書の書き方!障害者雇用で特に押さえておきたいポイントとは?
職務経歴書の書き方
職務経歴書とは、過去に従事した業務の具体的な内容、職務上の役職やポジションをまとめて記載する書類です。
履歴書は、あなた自身のことを全体的に記入するのに対し、職務経歴書はあなたのこれまでの仕事に関することをメインで記載します。
決められたフォーマットもありますが、履歴書よりもフォーマットが自由なので、なるべく見やすくなるよう心掛け、あなたを採用するメリットを最大限伝えましょう。
詳しい履歴書の書き方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>【例文あり】障害者雇用の職務経歴書の書き方!ポイントは、経験・スキルを効率的にアピール
ステップ4:気になる求人に応募する
応募書類の準備が整ったら、条件に合った企業に応募していきます。
応募する際は、最初から1社に絞るのではなく同時に複数社応募するのがオススメです。
なぜなら、「1社受けてみてダメだったら次の会社に応募する」というやり方では、転職活動の期間が長引いてしまうからです。
まずは、気になる企業2~5社応募してみましょう。
応募書類で落ちる可能性もありますし、運が良く数社から内定を貰えたら、その中から1番自分に合いそうな企業を選べば良いだけです。
私の感覚的に、10社応募して2~3社しか面接に呼ばれなかった、内定を貰うまで20~40社応募したという方が多かったです。
「応募しようか迷う…」という求人を見つけた際には、とりあえず応募してみるというやり方がおすすめです。
「そんな中途半端な状態で応募してもいいの?」と不安になる方も居ますが、全く問題ありません。
求人票だけで、企業の実態を正確に把握することは困難ですし、面接などを通じて企業の人と会話し、自分に合う企業かを見極めていくことのほうが大事です。
もし合わないと感じたら、辞退もできるので、気になる企業があればとりあえず応募してみましょう。
実際、応募してみてどれくらいが通過するのか、書類選考通過率など、採用担当だからこそ知っている採用の裏事情は、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>【障害者雇用の裏事情】書類選考を通過できれば8割採用される現実!
ステップ5:面接対策
気になる求人に応募して、書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。
面接で大切なのは、「顔を合わせる試験」という認識を持つことです。
多くの人は、質問に上手く答えることに意識が向きがちですが、それ以上に「自分がどう見られているか」と言う点を意識することが大事です。
面接で押さえておきたいポイントは下記の通りです。
上記のような基本的な作法は、あなたの印象を良く見せるために大事な要素です。
もちろん、面接で質問されることは、事前にどう答えるか回答は用意しておきましょう。
面接で質問されやすいことは下記の通りです。
障害者雇用の就職・転職の面接の場合、面接の大部分を占めるのは、障害に関することです。
「問題なく就労できるか」「安定して働けるか」「症状が悪化した場合の対処方法を持っているか」など、
障害特性によっては、仕事に直結してくる部分になるので、面接で詳しく確認されます。
自己分析と一緒に障害への理解を深め、伝えることを事前に整理しておきましょう。
面接で質問されることに対する質問の意図や回答例は、下記の記事を参考にしてみてください。
>>【障害者雇用】面接で質問されること14選!【回答例付き】これで面接対策もバッチリ!
ステップ6:(転職のみ)退職手続きをする
現職中に転職活動をしていて、晴れて採用され入社が決まったら、退職の準備をしていきましょう。
退職の方法は、以下のように進めていきます。
上記のような事務手続きは、正直面倒に感じるかもしれませんが、円満に退社するために、しっかり行いましょう。
【目的別】障害者向け就職・転職サービスの選び方
「就職・転職の流れはわかったけど、実際どこで求人を探したらいいの?どんなサービスを利用したらいいの?」と悩みますよね。
ここでは、目的別におすすめの就職・転職サービスを紹介していきます。
- 手厚いサポートが欲しいなら「就職・転職エージェント」
- 自力で頑張りたいなら「ハローワーク」
- 求人を探す手間を省きたいなら「スカウト型就職・転職サイト」
- 働くことに不安がある…なら「就職・転職支援サービス」
手厚いサポートが欲しいなら「就職・転職エージェント」
初めて就職・転職活動をするなら、就職・転職エージェントがオススメです。
WEBで会員登録後、キャリアアドバイザーとの面談をするだけで、求人の紹介や書類の添削、面接対策まで転職活動に必要なことを全てサポートしてくれるからです。
また、転職するか迷っている段階でも利用でき、キャリア相談や就労相談にも乗ってくれ、適切なサポートを受けることができます。
障害者向けの就職・転職エージェントなら、障害に詳しい専門のカウンセラーも居るので、安心です。
オススメな障害者向けの就職・転職エージェントは下記の5つです。
おすすめ転職エージェント | サイト | 対応エリア | メリット |
ランスタッド | 公式サイト | 全国 | ・大手企業・優良企業の求人数No1 ・世界最大級の総合人材サービス企業! ・年収300万円以上の求人が多数! ・40代、50代の転職実績が豊富 |
LITALICO仕事ナビ | 公式サイト | 全国 | ・47都道府県、2,2760件の就職支援サービス情報が掲載 ・専属キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポート ・就労に不安がある人におすすめ ・求人検索が簡単でわかりやすい |
dodaチャレンジ | 公式サイト | 全国 | ・障害のある方の転職実績No1 ・業界大手の求人数 ・大手・優良企業の正社員求人多数! ・障害の就職・転職エージェント実績20年以上 |
atGP | 公式サイト | 全国 | ・企業から直接スカウトされるスカウトサービス ・支援機関との連携など総合的サポートが可能 ・障害者転職のプロがマンツーマンでサポート ・精神障害の方の転職に強い! |
マイナビパートナーズ紹介 | 公式サイト | 首都圏・関西 | ・様々な障害に精通した専門カウンセラーが在籍 ・大手・優良企業求人が多い ・1973年創業の人材ビジネスTOPグループのサービス |
>>【障害者雇用】転職エージェントをおすすめする理由とは?メリット・デメリット・利用までの流れを徹底解説!
自力で頑張りたいなら「ハローワーク」
自力で就職・転職活動を頑張りたいなら、「ハローワーク」がおすすめです。
ハローワークは、地元での就職・転職を考えている方や、とにかく幅広くいろいろな求人を見たい方向けの公共サービスです。
正直、公共サービスで求人を掲載する企業側も求職者側も無料利用できるため、求人の質には期待できません…。
ただ、中にはお宝の優良求人が眠っていたり、誰でも利用できる手軽さから、求人数は他のサービスよりも群を抜いて多いです。
自力で自分のペースで、さまざまな求人を探しつつ就職・転職活動を進めたい方にハローワークはおすすめです。
求人探しを効率的に行いたいなら「スカウト型就職・転職サイト」
在職中だったり、学校に通っていてなかなか就職・転職活動に時間が取れない…という方は、スカウト型の就職・転職サイトがオススメです。
スカウト型とは、あなたの履歴書(個人情報除く)や職務経歴書をみて興味を持った企業から、直接オファーがもらえるというサービスです。
このサービスは自分で求人を探す必要はなく、興味を持ってくれた企業のオファーの中から実際に応募する企業を決められます。
もちろん、あなたに興味持ってくれた企業に応募すれば、書類選考や面接などを通過しやすく、採用もされやすいです。
求人探しが大変、業種・職種にあまりこだわりがない、履歴書が汚れていない方は、スカウトサービスがある就職・転職サービスを利用してみてください。
スカウトサービスがある就職・転職サイトは、atGPだけです。
業界大手で、求人数も多く、サポートも充実しているので、利用してみて損はありません。
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>>【障害者雇用】スカウトサービスで簡単&楽に転職活動!スカウトを受け取る方法
働くことに不安がある…なら「就職・転職支援サービス」
そもそも、現状、働ける状態にあるかわからない、このまま働くこと自体に不安がある方も居ると思います。
そういった方は、求人紹介などの転職活動のサポートも行ってくれる就職・転職支援サービスを利用してみるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーとの面談で「働くことに不安がある」といった相談を行うことで、
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おすすめの就職・転職支援サービスは、「LITALICO仕事ナビ」です。
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【成功のコツ】障害者の就職・転職に失敗しないための6つのポイント
就職・転職活動の流れや利用すべき就職・転職サービスを紹介してきましたが、
ここからは、就職・転職で失敗しないために知っておきたい4つのポイントを紹介します。
- 余裕を持ったスケジュールを立てる
- 就職先へ求める条件を整理する
- 担当者との相性を重視する
- サービス、サポートを使い倒す
- 情報収集はしっかり行い、ミスマッチを防ぐ
- まずは、書類選考通過に注力する
それぞれ詳しく解説していきます。
余裕を持ったスケジュールを立てる
障害者の就職・転職に限ったことではありませんが、就職・転職活動にかかる期間は、平均3~6カ月です。
就職・転職活動は長期戦になる覚悟も必要なので、まずは無理のないスケジュールを組みましょう。
転職の場合、できれば在職中に転職活動を始めるのがオススメですが、仕事に極力影響がでないように面談の日程調整などを行いましょう。
就職先へ求める条件を整理する
満足のいく就職・転職活動を行うには、仕事に求める条件を自分なりに整理しておくことが大切です。
仕事に求める条件は「仕事内容」「やりがい」「職種」「業種」「企業規模」「年収」「勤務地」など人によってさまざまですが、希望の条件を全て満たすことができる就職は、なかなかありません。
まずは、「なぜ転職するのか」転職の目的を考え、希望条件も絶対譲れない条件から優先順位を付けておいた方が良いです。
地元で就職したいから、年収は少し少なくても我慢…など、何を重視するか整理しておくと、求人探しも効率的に進みますし、ミスマッチを防ぐことができますよ。
担当との相性を重視する
ハローワークの公共の就労支援サービスや転職エージェントを利用すると、担当者が付いてくれますが、この担当者との相性は、転職活動を行う上でとても大事になります。
なぜなら、今後転職活動に関するサポートやサービスをこの担当者の方から受けることになるからです。
担当者との相性が合わないと、希望する求人を紹介してもらえない、アドバイスをもらってもなんか腑に落ちない、書類を添削してもらってもなんか微妙…など、転職活動をスムーズに進めることが難しくなりますし、信頼性に欠けるようになります。
逆に、担当者との相性が良いと、あなたに合う求人をたくさん紹介してくれたり、積極的にサポートしてくれるなど、転職活動を担当者と二人三脚で行っていくことができます。
中には自力で転職活動を頑張る方も多いですが、相性が良い担当者に応募書類の添削や面接対策など必要なサポートやサービスを十分受けられるため、必然的に、転職活動が成功しやすく、優良企業から内定を貰える確率が高くなります。
キャリアアドバイザーとの相性は、フィーリング的な部分が多いですが、「この人にサポートしてもらいたい」「この人となら、転職活動が上手く行きそう」「信頼できそう」などと思えた人が相性が良い人と思って問題ありません。
転職エージェントで行われる面談について、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみてください。
>>【障害者向け】転職エージェントの面談を徹底解説!事前準備と面談の流れ
サポートやサービスを使い倒す
利用する支援サービスによって、サポートやサービス内容は異なりますが、受けられるサポート・サービスを使い倒す気持ちで就職・転職活動をした方が、転職成功確率は高くなります。
なぜなら、サポートやサービスを十分に受けると、選考通過に必要な知識やスキルを身に付けることができるからです。
就職・転職活動をしている人の中には、自分を過信していたり、相談するのが申し訳ない、サポートをお願いしにくい、と言う理由からサポートやサービスを十分利用できていない方も多いです。
支援サービスの担当者は、就職・転職のプロであり、あなたの就職・転職活動をサポートすることが彼らの仕事です。
あなたの就職・転職活動の成功が彼らの成功にもなるため、受けられるサポートやサービスはなるべく使い倒す気持ちで、小さなことでも担当者に相談するようにしましょう。
情報収集はしっかり行い、ミスマッチを防ぐ
障害者雇用の場合、一般雇用に比べ情報が少ないです。
そのため、自分で情報を収集していかないといけませんが、条件に合う求人に手当たり次第応募するのではなく、
会社の雰囲気や社風は合いそうか、仕事に求める条件も合いそうか、そういった観点から総合的に判断するのが大事です。
そういった情報は、求人票だけに頼るのではなく、インターネットでどんな会社か調べたり、企業のHPを見ることで得ることができます。
転職エージェントからの紹介求人であれば、キャリアアドバイザーは企業の内情にも詳しいので職場の雰囲気や社風を聞けば、答えてくれますし、もし、わからなくても企業に問い合わせてくれたりします。
働く上で職場の雰囲気や上司や職場の人の人柄、離職率や、正社員を狙っているなら正社員登用率を聞けたらベストです。
まずは、書類選考通過に注力する
当然ですが、就職・転職活動は書類選考に通らないことには、次のステップである面接には進めません。
障害者雇用の場合、各選考の通過率は、ざっくり下記のイメージです。
- 書類選考3~10%
- 一次面接50~60%
- 二次面接55~70%
- 最終面接80%
書類選考の通過率は決して高いとは言えませんし、面接にこぎつけるためには、提出する応募書類の完成度を高めることが重要です。
経歴に自信が無くても、書類選考さえ突破できれば、面接であなたの人柄や熱意を理解してもらえるチャンスが得られます。
そのため、まずは書類選考に合格するための履歴書・職務経歴書の作成に注力しましょう。
書類選考の通過率を上げたいなら、転職のプロに添削してもらうのがおススメです。
転職エージェントを利用すれば、添削サービスは受けられますし、転職エージェントにお願いするのはちょっと…という方は、私が運営しているオンラインサロン「障害者のキャリアサロン」で相談すれば添削しますよ。
障害者の就職・転職で採用される人の特徴
障害者雇用での就職・転職で採用される人の特徴は、下記の通りです。
上記に当てはまる方が、採用されやすいです。
1番大切なのは、「安定して働けるか」「就労意欲はあるか」ということです。
なぜなら、障害者雇用の場合、単純で簡単な業務が多いですが、離職率が高かったり、欠勤が続くなど安定した就労が難しい方が多いからです。
また、コミュニケーション能力があり現在働いている人たちと上手く馴染めそうかというのも重要視しています。
長く安定して就労できるかを職歴や配慮事項、コミュニケーション、その人の雰囲気などから総合して判断しています。
採用される人の特徴を解説しましたが、実は、障害者雇用の採用は8割書類選考で決まると言われているほど、応募書類の内容が大事です。
その理由については、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>【障害者雇用の裏事情】書類選考を通過できれば8割採用される現実!
障害者の就職・転職で失敗する人の特徴
続いて、障害者の就職・転職で失敗する人の特徴をまとめました。
上記に当てはまる方は、就職・転職の難易度が高いです。
もし、上記の中で1つでも当てはまるのであれば、転職のプロである転職エージェントのサポートを受けましょう。
転職エージェントを利用し、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、就労可能かの客観的な判断をしてもらったり、障害への理解を深めてくれるサポート、就職・転職を実現するための具体的なプロセスを提案してくれたりします。
あなたに合わせた必要なサポートやサービスが用意されているので、転職エージェントに相談してみて損はありません。
障害者雇用に特化した転職エージェントのおすすめは、ランスタッド、LITALICO仕事ナビとdodaチャレンジです。
どれも業界大手サイトなので、安心して利用できます。
【Q&A】障害者の就職・転職活動に関する気になる疑問
ここからは、就職・転職活動におけるよくある質問に答えていきます。
転職エージェントを利用するには、お金がかかる?
完全無料で利用できます。
転職エージェントでは履歴書の添削や面接対策など、様々なサポートを行っていますが、全て無料で利用できます。
なぜなら、転職エージェントは、企業から転職エージェント経由で入社すると報酬がもらえる仕組みだからです。
言い換えると、あなたが転職エージェントを利用して転職できたら転職エージェントに報酬が入るため、あなたと転職エージェントはある意味運命共同体なのです。
転職の意思が固まっていなくてもエージェントを利用できる?
転職の意思が固まっていなくても利用できます。
転職するか迷っている段階でも、様々な求人を閲覧したり、キャリアアドバイザーに相談したりする中で、自分が本当にやりたいことが見つかってくる場合もあります。
また、自分のキャリアを見つめ直すきっかけとしても転職エージェントは有意義なサービスです。
そのため、転職エージェントに登録したけど、やっぱり転職しないという選択をしても全く問題ありません。
在職中、離職中、転職活動を始めるならどっちがおすすめ?
可能であれば、在職中に転職活動をするのがオススメです。
なぜなら、転職活動は平均3~6カ月間かかるからです。
もちろん、もっとすんなり内定が出て転職活動がすんなり終わる人も居ますし、1年以上かかる人もザラです。
在職中であれば、「やっぱり転職しない」という選択も取れるため、選択の幅が広いですし、働いていれば毎月お給料はもらえるので、経済的にも安心です。
転職する月によって成功率は変わる?
求人が出回りやすい月はありますが、転職活動の場合、季節性はそこまでありません。
転職を決意したタイミングですぐに動き出しましょう。
求人が出回りやすい時期を強いていうと、2~3月、8~9月ですが、無理にその時期に合わせる必要はないです。
転職活動の場合は、企業とのめぐりあわせの要素も大きいので、求人が多い時期だからと言って理想の転職先が見つかるとは限りません。
収入アップ・キャリアアップできる?
できる人も居ますし、できない人も居るため、一概に言えません。
収入アップ・キャリアアップを目指して転職を希望するのは、おすすめですが、確実に収入アップ、キャリアアップできるかというと、答えはノーです。
ただ、障害者の収入アップ・キャリアアップを狙ったハイクラス求人を扱っている転職エージェントがあるので、そちらの利用がオススメです。
ハイクラス求人を扱っている転職エージェントは、ランスタッド、LITALICO仕事ナビとdodaチャレンジです。
まずは、WEB会員登録を行い、「ハイクラス求人を希望」という欄があるので、✔を入れることで、応募完了です。
よくわからない…という方は、転職エージェントとの面談時に担当のキャリアアドバイザーに「ハイクラス求人を紹介してほしい」と伝えましょう。
>>障害者雇用で年収500万円は可能!?実際に稼いでる人の特徴やスキルを解説!
転職に有利になる資格やスキルは?
転職に有利になる資格やスキルは、応募職種に関連するものがオススメです。
例えば、事務作業であれば、MOSやITパスポート、経理事務であれば簿記2級などです。
希望する職種に合う資格やスキルを選びましょう。
職種別のオススメ資格・スキルについては、下記の記事で詳しく解説しています。
>>障害者雇用でもスキルアップしたい!障害者におすすめのスキル4選
40代50代でも転職は可能?
一般雇用の場合、40代50代の転職は厳しいと言われがちですが、障害者雇用の場合、40代50代でも転職する方は多く居ます。
なぜなら、企業は法定雇用率を達成するために、スキルや職歴のある人も採用したいと考えているからです。
そのため、障害者雇用で転職する方の半数以上が40代50代以上の方です。
40代50代の転職については、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>障害者雇用の求人は年齢制限があるってホント?結論、40代50代でも転職は可能!
【まとめ】障害者雇用の就職・転職活動のやり方・始め方
障害者雇用の就職・転職のやり方・始め方を詳しく解説してきました。
就職・転職活動は、平均3~6カ月かかると言われていますが、長期化する可能性も十分にあります。
そのため、就職・転職活動を始める際は、あなたの希望する条件や現場の状況に合わせて、余裕のあるスケジュールを立てましょう。
「在職中だから転職活動に割ける時間がどうしても少ない…」「履歴書・職務経歴書をどう作成したら良いかわからない…」という悩みは、全て転職エージェントが解決してくれます。